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2011年

≪宿泊≫

【5月】

★愛知県額田町  【現・岡崎市】
★設楽町

★東栄町
★豊根村
★富山村 【現・豊根村】
★静岡県水窪町
【現・浜松市天竜区】
 ほか

 

   

 

・1日目・2日目 二輪車   晴
自宅―額田町内にてテント泊―
大重田原坂絵下ノ入菅平椹尾小路野小田竹ノ田 テント泊(東栄町)

・3日目 二輪車   晴のち晴
仮泊地―大入田鹿曽川柿ノ平桧皮野河内東又大嵐門谷西山 ―テント泊(富山村)

・4日目二輪車   晴のち晴
幕営地―
佐太―(アジメ )―(長野県天龍村)―(白神
下山中上山中大尾山室湯ノ島松島宇連大島―自宅

 

【6月】

★富山県朝日町
★魚津市
★上市町
★大山町 【現・富山市】
★大沢野町 【現・富山市】
★八尾町 【現・富山市】
★山田村 【現・富山市】
★利賀村
 【現・南砺市】
★平村 【現・南砺市】
★上平村 【現・砺波市】
★城端町 【現・砺波市】
★福光町 【現・砺波市】
★岐阜県神岡町 【現・飛騨市】
★上宝村 【現・高山市】
★宮川村 【現・飛騨市】
★滋賀県余呉町 【現・長浜市】
 ほか

 

   

 

・1日目 軽トラ   晴
自宅―
六郎谷 ―テント泊(荷台)(滑川市)

 今回は入梅直前、事前の週間予報もあまりすぐれなかったため、2009年1月以来久しぶりに軽トラで出ることにしました。ここぞとばかりに普段は持って行けない物(チェーンソー・ウェーダー(釣り用の下穿き)・数種類の靴・暇つぶしの読み物など)を積み込み、いつもより心強い準備で出発です。雨の心配がない夜には荷台にテントを張りましたが、なかなか心地が良いものです。
 さて、富山県の無人集落に関しては『村の記憶』という良書が桂書房より出版されています。県下の無人集落を1冊にまとめてあり、豊富に掲載された古い写真や濃やかな取材には目を見張るものがあります。関心のある方ならば、持っていて損はありません。

・2日目 軽トラ  晴のち晴
仮泊地―
池ノ原(朝日)―奥石谷棚山嘉例沢大谷(魚津)―宇都呂古鹿熊春日松倉池ノ原(魚津)―河原波―テント泊(荷台)(滑川市)

・3日目 軽トラ  晴
仮泊地―
護摩堂開谷稲村下田田蔵千石上ノ平大沢中ノ又城前座主坊新 ―テント泊(荷台)(滑川市)

 この日は梅雨入り。周囲は既に梅雨に入っていましたが、北陸地方だけが何日も頑張っていました。平年よりだいぶ遅かったようです。天が味方したか、ここまでもってくれたのもありがたいことです。
 またこの日はカモシカに4度遭遇。翌日にも2度遭遇しましたが、それ以外はまったく会うことがありませんでした。この時の遭遇率は並ではありません。彼らは自分が天然記念物であることを知ってか知らでか、警戒心がそれほどないようです。

・4日目 軽トラ  晴のち時々雨
仮泊地―
河戸水須有峰安蔵隠土手出河内小原(大山)―赤倉―テント泊(荷台)(大山町)

 有峰は、今でこそ車道が開通して多くの人が訪れる観光地ですが、交通の手段が徒歩しかなかった時代を考えると恐ろしいほどの秘境です。富山県といえば国内でも豪雪地帯、稲も育たない隔絶された山奥での生活を想像すると、古人のたくましさを感じずにはいられません。

・5日目 軽トラ  晴のち晴
仮泊地―
奥山荒屋敷大双嶺千長原砂見小谷(大山)―池原割山―テント泊(荷台)(細入村)

・6日目 軽トラ  晴のち時々雨
仮泊地―薄波太田薄波山平長棟大津山笈破―旅館にて宿泊(神岡町)

・7日目 軽トラ  晴のち晴(時々雨
宿―
赤桶上平笠谷かんじき根(「かんじき」は木へんに累)―苧生茂下佐谷鼠餅初田金木戸西加賀沢東加賀沢―テント泊(荷台)(細入村)

・8日目 軽トラ  晴のち晴(時々雨
仮泊地―万波ニコイ山之山寺井谷滝脇小原(八尾)―猟師ヶ原谷折大道小谷(八尾)―土玉生茗ヶ島専沢栗須―テント泊(細入村)

・9日目 軽トラ  晴のち晴(時々雨
仮泊地―杉平切詰大谷(八尾)夏前薄尾中山越後谷安谷数納若狭深道高清水居舟―テント泊(荷台)(細入村)

・10日目 軽トラ  晴時々晴雨
仮泊地―
吉友小畑横平二屋(八尾)―隠尾杉谷―(新山)―(二ッ屋(庄川))―仙野原栗当脇谷草嶺押場―旅館にて宿泊(八尾町)

・11日目 軽トラ  雨のち晴
宿―富山県立図書館―テント泊(荷台)(井波町【現・南砺市】)

 この日は道の駅でテント泊。運転席でカーラジオを聴きながら晩酌をしていると、駐車場に車を止め、川のほうへ向かっていく人が度々やってきました。夜も更けた河原にいったい何があるのだろうと、私もふらふらと隣にある川に行ってみました。すると川の周辺を仄かな光がふわふわと…。ホタルです。酔いもあってか妙に神秘的な気分になりました。草に止まっているのを1匹捕まえ、手のひらに載せながら、何を思うでもなく川岸を散歩してみました。
 なぜか分かりませんが、幸せな気分になりました。

・12日目 軽トラ  晴時々晴のち雨
仮泊地―
菅沼水無田ノ島栃原障子倉打越上中田田代梨谷上田―(若杉)―テント泊(荷台)(福光町)

 先に紹介した『村の記憶』ですが、この本は水無で撮られた1枚の写真が表紙を飾っています。その中に抱かれた赤ん坊の姿があるのですが、偶然にも水無でこの方にお会いすることができました(今では立派なおばあちゃんです)。旅にこの本を持参していたことがきっかけとなり、話も弾みます。この写真は現地の測量に来た人が撮ってくれたものだとか。またこの写真の人物で、今も健在なのは2人だけなのだそうです。
 彼女の話によると、記事の内容も細かいところでいくらか誤りがあるようです。そういえば、表紙の写真の説明として「利賀村
水須(※)」と書いてありました(2004年増補改訂版=第
3版)。
 かく言う私も、似たようなことをしています。この集落紀行も調査・研究でやっているわけではないので、内容はあまり盲信しないで下さい。念のため…。

※ 水須は同書でも取り上げられているが、大山町【現・富山市】の集落

・13日目 軽トラ  晴時々晴雨
仮泊地―
若杉田尻臼中下刀利刀利(上刀利)滝谷中河内下小屋坂下新五十谷―車中泊(福井・河野村【現・南越前町】)

・14日目 軽トラ  晴
仮泊地―
半明針川尾羽梨鷲見田戸奥川並小原―自宅

 田戸から奥川並へ向かう林道を歩いていると、子グマに遭遇。山側は開けた草藪になっており、おそらくこの中に親グマがいるものと思われます。物陰でしばらく待機、子グマが藪に消えた隙に通過しました。帰り道、再び同じ場所に子グマが待っていました。鈴を鳴らしても一向に動じず、手をペロペロと舐めて寛いでいます。仕方がないので再び待機、河原の藪に消えた隙に通過しようとしました。ところが歩くやいなや再び目の前に現れ、しばらく私の先を行く形で走り、その後そのまま藪に消え去って行きました。この時はさすがに緊張が頂点に達し、動悸が激しくなりました。目が合って子グマが驚きでもしていたら、どこにいるか分からない親グマに何をされていたか分かりません。
 以前にもネタにしたことがありましたが、私が今持ち歩いている鈴、本当に効かないのかもしれません。もっと大型で、よく響く鈴を検討したほうが良いのかも。

 

【8月】

★石川県富来町 【現・志賀町】
★門前町
 【現・輪島市】
★能都町 【現・能登町】
★中島町
 【現・七尾市】
★七尾市
★鹿島町
 【現・中能登町】
★金沢市
★小松市
★尾口村 【現・白山市】
★白峰村
 【現・白山市】
★山中町 【現・加賀市】
 ほか

 

   

・1日目 二輪車  晴
自宅―テント泊(富来町【現・志賀町】)

・2日目 二輪車  晴のち晴
仮泊地―
大巣子大鳥居神明原木原月深谷野毛植戸小杉(門前)黒郷茨町吉野―テント泊(珠洲市)

 この日利用した道の駅すずなりは、廃線跡の駅を利用した一風変わった道の駅です(のと鉄道能登線の旧珠洲駅)。ホームがそのまま残っていたり、駅前ターミナルがタクシー乗り場やバス乗り場・駐車場になっていたりと、所々に残った鉄道駅の名残は風情があります。
 日も落ちて、何を思うでもなくホームのベンチに腰掛けてみました。考えてみればこの駅、いくら待っても二度と列車が来ることはありません。同じようにもう二度と人の住むことのない無人集落と思いが重なり、うら寂しい気持ちが込み上げてきました。ただこのホームは取り壊されることはまずないでしょう。歴史の証人として、この先もずっと過去を語り続けてほしいものです。

・3日目 二輪車  晴時々晴
仮泊地―
福光大沢汁谷須久保切場呉竹山谷内外林―テント泊(七尾市)

・4日目 二輪車  晴
仮泊地―
小浦縁繋菅沢須能コロサ蟻ヶ原原山久江原山分下刀利再訪―テント泊(富山・福光町【現・砺波市】)

・5日目 二輪車  晴一時雨
仮泊地―
栃尾娚杉二又倉谷日尾―(見定)―菊水―ビジネスホテルにて宿泊(鶴来町【現・白山市】)

・6日目 二輪車  晴一時雨
宿―
奥池光谷津江小原釜谷鴇ヶ谷―(五味島)―下田原―テント泊(尾口村)

・7日目 二輪車  晴時々雨
仮泊地―赤谷苛原三ッ谷赤岩―(河内谷)―風嵐太田五十谷高山苅安―旅館にて宿泊(金沢市)

・8日目 二輪車  晴のち雨(石川)
宿―金沢市立玉川図書館―我谷枯淵片谷坂下小杉(山中)生水九谷市谷西住―(上新保)―大内―自宅

 この日中盤から突発的に強い雨が降るようになり、終盤には雨は本格化。帰り道も石川〜福井〜滋賀、および和歌山で激しい雨に見舞われ続けました。追い撃ちをかけるように奈良県内の山間の国道も通行止めになってしまい、和歌山県内を大きく迂回。疲労困憊です。やれやれ。

 

【9月】

★東京都大田区

 

・1日目・2日目 軽トラ 鉄道  晴(神奈川・東京)
自宅―相模原―(一時仮眠)―東京国際空港付近(
羽田鈴木町羽田穴守町羽田江戸見町)―東京都立中央図書館―ビジネスホテルにて宿泊(相模原市)

 この月の半ば以降しばらく、仕事の都合でほぼ暦どおりの休日であったため、中途半端に2つある3連休をどう使おうかと考え倦んでいました。日帰りか1泊で近辺の集落を訪ねることには好都合なのですが、先の台風12号の傷が癒えない紀伊半島を回るのはどうも気が引けます。そこで故郷相模原に帰るついでに、羽田空港にあった3つの町を調べることを思いつきました。
 相模原駅に軽トラを置き、羽田空港へは京浜急行を利用。以前私は京急および京浜東北線沿線に通勤していたことがあり、車窓の風景からは酸いも甘いも様々な思い出が蘇ってきます。

・3日目 軽トラ  晴(神奈川)
宿―相模原付近(帰省)―自宅

 

【10-11月】

★徳島県阿南市
★勝浦町
★上勝町
★神山町
★鴨島町 【現・吉野川市】
★美郷村 【現・吉野川市】
★土成町
 【現・阿波市】
★市場町 【現・阿波市】
★脇町 【現・阿波市】
★穴吹町 【現・美馬市】
★木屋平村 【現・美馬市】
★一宇村 【現・つるぎ町】
★半田町 【現・つるぎ町】
★三加茂町 【現・東みよし町】
★池田町 【現・三好市】
★西祖谷山村 【現・三好市】
★東祖谷山村 【現・三好市】
 ほか

 

   

 

・1日目 二輪車 フェリー(フェリー)  晴のち晴
自宅―和歌山港―徳島港―
田舎谷〆谷喜来丈ヶ丸―テント泊(鷲敷町【現・那賀町】)

・2日目 二輪車  雨
仮泊地―
狸谷中伊豆辷谷―徳島市立図書館―ビジネスホテルにて宿泊(徳島市)

 この日の朝、テントを撤収しようとしたところポキッという音とともにテントがひしゃげてしまいました。組み立て方が悪かったのか、ポールが折れてしまったようです。さて、次に使用する時はどうしたものか。

・3日目 二輪車  晴
宿―
辰ヶ谷蔭行吉ヶ谷殿川内上平古屋敷―テント泊(神山町)

 前日の朝にテントのポールが折れてしまったため、姑息な手段として割り箸を添え木にしてテントを張ってみました。しかし期待も虚しく、折れ曲がった歪なテントが完成。箸の長さを変えたりガムテープを厚く巻いたりと何度かやり直してみましたが、割り箸ではあまりにも強度が足りなかったようです。中は圧迫感で非常に居心地が悪く、また外見の恥ずかしさもあり、落ち着かない就寝となりました。

・4日目 二輪車  晴一時雨 以下11月
仮泊地―
奥屋敷樫平西大戸―(田ノ上)―水舟高根―(堂床代官松)―南野間―テント泊(神山町)

 散々話題に上っている例のテントですが、頑丈な短い管に折れた部分を通し、固定するのはどうだろうと思いつきました。ホームセンターでポールより少しだけ太いパイプを購入、これで組み立ててみたところこれが見事に奏功し、きれいな形のテントができ上がりました。我ながら良い思いつきです(手前味噌)。以後ポール破損時の応急手段として、このパイプは常に携帯することになりそうです。

・5日目 二輪車  晴時々晴
仮泊地―
代官松堂床粟島(善入寺島)樋山地長戸東山鉱山来見坂―テント泊(脇町)

 代官松・堂床へ向かおうと山中を歩いていると、前からトコトコと大きな鳥(ヤマドリ)が駆け寄ってきました。私が歩くと脇を付いてきて、立ち止まると鳴きながら周りをぐるぐると回ります。こんな場所で会う動物などすぐにでも逃げ出しそうなものですが、どうも変わり者の鳥のようです。結局峠を少し越えたところまで一緒に行動することになりました。普段は心細い山林内の行動ですが、思いがけない同伴者になかなか楽しませてもらいました。
 またこの日は、集落旅行最大の失態を犯してしまいました。助けていただいた方にはだいぶ迷惑をかけてしまいましたが、いろいろ話をしているうちに私のなりを見て「野宿なら家に泊まっていけ」という流れになりました。あまりにも恐縮すぎて鄭重にお断りしましたが、この方の住む集落(老夫婦1世帯のみ)の貴重な話が聞けたかもしれず、また積極的に誘っていただいたこともあり、ご厚意に甘えておくべきだったかなと今になって思います。帰宅後、ささやかながらお礼を送らせていただきました。

・6日目 二輪車  晴一時雨
仮泊地―
相婦上畑日僧大田尾清延八町藤ヶ内大平(市場)樟根地―テント泊(脇町)

・7日目 二輪車  晴
仮泊地―(相立)―萩野大杖松尾畑花瀬谷―(樫山)―左手拝立―テント泊(脇町)

・8日目 二輪車  晴時々雨
仮泊地―空野蔭四合地鍵掛下森葛尾杖谷―ビジネスホテルにて宿泊(脇町)

 道中、「恋人橋」という名の橋およびバス停を見かけました。私は久しく縁がありませんが(?)、なんともロマンチックな名前です。ちなみに、読みは「こいと」。

・9日目 二輪車  晴のち時々雨
宿―
野々脇南二戸―(杖立(木屋平))―葛籠杖立(穴吹)―テント泊(貞光町【現・つるぎ町】)

 この日出会った方から頂いた蒸かし芋があまりにもおいしく、「サツマイモってこんなにうまかったのか」としみじみしてしまうほどでした。喉に痞えるほど貪り食いましたが、あの不思議なおいしさは何だったのでしょう。

・10日目 二輪車  晴
仮泊地―
樫地開拓九藤中平井法正―テント泊(貞光町)

・11日目 二輪車  晴
仮泊地―鳴谷馬ヶ谷小井野滝倉三好鉱山―テント泊(山城町【現・三好市】)

・12日目 二輪車  晴
仮泊地―正木吉ノ木羽広日比原山風呂不自由眠谷―(田丸)―民宿にて宿泊(西祖谷山村)

・13日目 二輪車 フェリー(フェリー)  晴(徳島)
宿―里の江谷道オコヤトコ―徳島港―和歌山港―自宅

 

【12月-2012年1月】

★鹿児島県上屋久町 【現・屋久島町】
★西之表市

★内之浦
 【現・肝付町】
★下甑村 【現・薩摩川内市】
★鹿島村 【現・薩摩川内市】
 ほか

 

  

 

・1日目・2日目 軽トラ フェリー(フェリー)  晴のち晴(鹿児島)
自宅―車中泊(兵庫・三木市)―車中泊(熊本・松橋町【現・宇城市】)―鹿児島県立図書館―谷山港―西之表港(船内泊)

 今回は離島を中心とした鹿児島への旅です。寒いことやスリップが怖いこと、またこの時期の南西諸島は天気がぐずつきやすいことがあり、迷わず軽トラでの旅になりました。ただ四輪車となるとフェリーの料金が格段に上がるため、鹿児島の港まではのんびりと下道です。狭い運転席で縮こまって眠るのも、慣れました。

・3日目 軽トラ フェリー(フェリー)  雨のち晴
西之表港―宮之浦港―宮之浦官行集落屋所半山川原瀬切―民宿にて宿泊(屋久町【現・屋久島町】)

 このような趣味を持っていると、山林では様々な動物に出会います。大抵は単独から2、3匹程度なのですが、屋久島西部の探索中にはヤクシカ・ヤクザルの棲処に紛れ込み、大きな群れに遭遇しました。警戒心もあまりなかったためか自然なままの彼らの姿を見ることができ、さながらシカとサルの楽園といったところです。近くの別の集落跡でもシカの小さな群れに何度か会いましたが、こちらは少し近づくと逃げてしまいます。彼らにも地域によって住民性?があるようです。

・4日目 軽トラ 徒歩  晴時々雪(小杉谷・石塚)
宿―小杉谷石塚―車中泊(上屋久町)

 屋久島といえば、縄文杉など樹齢を重ねたスギの巨木(屋久杉)が広く知られています。余裕があればこれらを是非見ていこうと思ったのですが、右足の靴底が剥がれてしまい無用に動けなくなってしまったため、残念ながらこれらを拝むことは叶いませんでした。この状態で石塚を訪れたことも正気の沙汰であはありませんが、帰路には左足の靴底が中敷ごと抜けてしまい、右足は剥がれそうな中敷、左足は靴下のみという散々な状態で帰途に就きました。幸い平坦な枕木を踏みながら歩けたため、あまり痛い思いをせずに済みましたが…。剥がれた右の靴底が出発してすぐの場所にあったのも、なんとも間抜けな話です。しかしこれも、頑丈な登山靴のため底の磨耗の具合では劣化の具合が分からなかったことが落とし穴でした。本格的な登山でこのような事態にならなかっただけでも、幸いだったといったところでしょう。

・5日目 軽トラ フェリー(フェリー)
仮泊地―口永良部港―岩屋泊―民宿にて宿泊(上屋久町口永良部島)

・6日目 軽トラ フェリー(フェリー・チャーター船) 晴
宿―七釜向江浜―口永良部港―宮之浦港―島間港―西之表港―馬毛島―車中泊(西之表市内)

・7日目 軽トラ フェリー(フェリー) 晴時々雨(種子島) 晴(鹿児島)
仮泊地―犬城千段峯奥嵐―西之表港―谷山港―木屋尾七ッ山―車中泊(霧島町【現・霧島市】)

・8日目 軽トラ フェリー(渡船) 晴
仮泊地―浦之前港―新島―浦之前港―車中泊(大崎町)

 この日訪れた新島は、桜島から北東にある小さな島です。ゆっくり見て回り住民の話を聞いてもせいぜい2時間弱、午後の便まではだいぶ時間があります。なんとなく島内の小さな砂浜に座り込み、桜島の噴煙を見ながら読書・昼寝・音楽でゆっくりと過ごしました。いつもせわしい集落旅行ですが、たまにはこんな「癒やし」のひとときも良いものです。

・9日目 軽トラ 晴
仮泊地―国見平林業集落仮称二股万久郎五郎ヶ元―ビジネスホテルにて宿泊(串木野市【現・いちき串木野市】)

・10日目 軽トラ フェリー(フェリー) 晴時々雨 (以降2012年)
宿―串木野新港―長浜港―(樫ノ木)―林川原―ホテルにて宿泊(下甑村【現・薩摩川内市】)

・11日目 軽トラ フェリー(フェリー) 晴(鹿児島)
宿―寺家中山―林川原―中野浦小田―長浜港―串木野新港―車中泊(山口・阿知須町【現・山口市】)―自宅

 

 

≪日帰り≫

【2月】

上村(以下和歌山・美山村【現・日高川町】)本村下村椿山天倉(以下龍神村【現・田辺市】) 軽トラ  雨のち曇

(以下和歌山・美山村【現・日高川町】)神場舟原 軽トラ  曇時々晴

【4月】

小森(以下和歌山・龍神村【現・田辺市】)小川(美山村【現・日高川町】)西垣内(龍神村)五百原水ヶ峰(以下奈良・野迫川村)平辻萱小屋沢垣内紫園―(金屋淵二輪車  晴

野中(以下和歌山・古座川町)上野奥番 二輪車  晴

柿原(以下和歌山・本宮町【現・田辺市】)献上左手輪道ノ川 二輪車  晴

 柿原の登り口となる集落へ行こうとして道路地図を見ていたところ、軽トラの地元の方に声を掛けられました。事情を説明すると集落の最年長の方の家を紹介していただいたうえ、柿原・左手輪を案内していただけることに。付近の山林を管理し、数年前まで現場で働いていたということで、こんなに心強いガイドはありません。「誰も見向きしないような所へ目を向けようとする心に動かされた」とのことで、献上や付近の山中にある分校跡にまで付き添ってくれました。無意識ながらも人の心を動かしたということが、この趣味を益々誇りに感じさせてくれます。
 道中、神仏に手を合わせたり話しかけたりする姿がとても印象的でした。この方は本当に山や里を愛し、また人との関わりを大切にしているのだと思います。

 

【5月】

大小森(以下和歌山・熊野川町【現・新宮市】)欝木尾石休大峰椋呂 二輪車  晴

 

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