2011年 ≪宿泊≫ 【5月】 ★愛知県額田町 【現・岡崎市】
・1日目・2日目 ・3日目 のち ・4日目 のち
【6月】 ★富山県朝日町
・1日目 今回は入梅直前、事前の週間予報もあまりすぐれなかったため、2009年 1月以来久しぶりに軽トラで出ることにしました。ここぞとばかりに普段は持って行けない物(チェーンソー・ウェーダー(釣り用の下穿き)・数種類の靴・暇つぶしの読み物など)を積み込み、いつもより心強い準備で出発です。雨の心配がない夜には荷台にテントを張りましたが、なかなか心地が良いものです。さて、富山県の無人集落に関しては『村の記憶』という良書が桂書房より出版されています。県下の無人集落を1冊にまとめてあり、豊富に掲載された古い写真や濃やかな取材には目を見張るものがあります。関心のある方ならば、持っていて損はありません。 ・2日目 のち ・3日目 この日は梅雨入り。周囲は既に梅雨に入っていましたが、北陸地方だけが何日も頑張っていました。平年よりだいぶ遅かったようです。天が味方したか、ここまでもってくれたのもありがたいことです。 ・4日目 のち時々 有峰は、今でこそ車道が開通して多くの人が訪れる観光地ですが、交通の手段が徒歩しかなかった時代を考えると恐ろしいほどの秘境です。富山県といえば国内でも豪雪地帯、稲も育たない隔絶された山奥での生活を想像すると、古人のたくましさを感じずにはいられません。 ・5日目 のち ・6日目 のち時々 ・7日目 のち(時々) ・8日目 のち(時々) ・9日目
のち(時々) ・10日目 時々・ ・11日目 のち この日は道の駅でテント泊。運転席でカーラジオを聴きながら晩酌をしていると、駐車場に車を止め、川のほうへ向かっていく人が度々やってきました。夜も更けた河原にいったい何があるのだろうと、私もふらふらと隣にある川に行ってみました。すると川の周辺を仄かな光がふわふわと…。ホタルです。酔いもあってか妙に神秘的な気分になりました。草に止まっているのを1匹捕まえ、手のひらに載せながら、何を思うでもなく川岸を散歩してみました。 ・12日目 時々のち 先に紹介した『村の記憶』ですが、この本は水無で撮られた1枚の写真が表紙を飾っています。その中に抱かれた赤ん坊の姿があるのですが、偶然にも水無でこの方にお会いすることができました(今では立派なおばあちゃんです)。旅にこの本を持参していたことがきっかけとなり、話も弾みます。この写真は現地の測量に来た人が撮ってくれたものだとか。またこの写真の人物で、今も健在なのは2人だけなのだそうです。 ※ 水須は同書でも取り上げられているが、大山町【現・富山市】の集落 ・13日目 時々・ ・14日目 田戸から奥川並へ向かう林道を歩いていると、子グマに遭遇。山側は開けた草藪になっており、おそらくこの中に親グマがいるものと思われます。物陰でしばらく待機、子グマが藪に消えた隙に通過しました。帰り道、再び同じ場所に子グマが待っていました。鈴を鳴らしても一向に動じず、手をペロペロと舐めて寛いでいます。仕方がないので再び待機、河原の藪に消えた隙に通過しようとしました。ところが歩くやいなや再び目の前に現れ、しばらく私の先を行く形で走り、その後そのまま藪に消え去って行きました。この時はさすがに緊張が頂点に達し、動悸が激しくなりました。目が合って子グマが驚きでもしていたら、どこにいるか分からない親グマに何をされていたか分かりません。
【8月】 ★石川県富来町 【現・志賀町】
・1日目 ・2日目 のち この日利用した道の駅すずなりは、廃線跡の駅を利用した一風変わった道の駅です(のと鉄道能登線の旧珠洲駅)。ホームがそのまま残っていたり、駅前ターミナルがタクシー乗り場やバス乗り場・駐車場になっていたりと、所々に残った鉄道駅の名残は風情があります。 ・3日目 時々 ・4日目 ・5日目 一時 ・6日目 一時 ・7日目 時々 ・8日目 のち(石川) この日中盤から突発的に強い雨が降るようになり、終盤には雨は本格化。帰り道も石川〜福井〜滋賀、および和歌山で激しい雨に見舞われ続けました。追い撃ちをかけるように奈良県内の山間の国道も通行止めになってしまい、和歌山県内を大きく迂回。疲労困憊です。やれやれ。
【9月】 ★東京都大田区
・1日目・2日目 (神奈川・東京) この月の半ば以降しばらく、仕事の都合でほぼ暦どおりの休日であったため、中途半端に2つある3連休をどう使おうかと考え倦んでいました。日帰りか1泊で近辺の集落を訪ねることには好都合なのですが、先の台風12号の傷が癒えない紀伊半島を回るのはどうも気が引けます。そこで故郷相模原に帰るついでに、羽田空港にあった3つの町を調べることを思いつきました。 ・3日目 (神奈川)
【10-11月】 ★徳島県阿南市
・1日目 (フェリー) のち ・2日目 この日の朝、テントを撤収しようとしたところポキッという音とともにテントがひしゃげてしまいました。組み立て方が悪かったのか、ポールが折れてしまったようです。さて、次に使用する時はどうしたものか。 ・3日目 前日の朝にテントのポールが折れてしまったため、姑息な手段として割り箸を添え木にしてテントを張ってみました。しかし期待も虚しく、折れ曲がった歪なテントが完成。箸の長さを変えたりガムテープを厚く巻いたりと何度かやり直してみましたが、割り箸ではあまりにも強度が足りなかったようです。中は圧迫感で非常に居心地が悪く、また外見の恥ずかしさもあり、落ち着かない就寝となりました。 ・4日目 一時 以下11月 散々話題に上っている例のテントですが、頑丈な短い管に折れた部分を通し、固定するのはどうだろうと思いつきました。ホームセンターでポールより少しだけ太いパイプを購入、これで組み立ててみたところこれが見事に奏功し、きれいな形のテントができ上がりました。我ながら良い思いつきです(手前味噌)。以後ポール破損時の応急手段として、このパイプは常に携帯することになりそうです。 ・5日目 時々 代官松・堂床へ向かおうと山中を歩いていると、前からトコトコと大きな鳥(ヤマドリ)が駆け寄ってきました。私が歩くと脇を付いてきて、立ち止まると鳴きながら周りをぐるぐると回ります。こんな場所で会う動物などすぐにでも逃げ出しそうなものですが、どうも変わり者の鳥のようです。結局峠を少し越えたところまで一緒に行動することになりました。普段は心細い山林内の行動ですが、思いがけない同伴者になかなか楽しませてもらいました。 ・6日目 一時 ・7日目 ・8日目 時々 道中、「恋人橋」という名の橋およびバス停を見かけました。私は久しく縁がありませんが(?)、なんともロマンチックな名前です。ちなみに、読みは「こいと」。 ・9日目 のち時々 この日出会った方から頂いた蒸かし芋があまりにもおいしく、「サツマイモってこんなにうまかったのか」としみじみしてしまうほどでした。喉に痞えるほど貪り食いましたが、あの不思議なおいしさは何だったのでしょう。 ・10日目 ・11日目 ・12日目 ・13日目 (フェリー) (徳島)
【12月-2012年1月】 ★鹿児島県上屋久町 【現・屋久島町】
・1日目・2日目 (フェリー) のち(鹿児島) 今回は離島を中心とした鹿児島への旅です。寒いことやスリップが怖いこと、またこの時期の南西諸島は天気がぐずつきやすいことがあり、迷わず軽トラでの旅になりました。ただ四輪車となるとフェリーの料金が格段に上がるため、鹿児島の港まではのんびりと下道です。狭い運転席で縮こまって眠るのも、慣れました。 ・3日目 (フェリー) のち このような趣味を持っていると、山林では様々な動物に出会います。大抵は単独から2、3匹程度なのですが、屋久島西部の探索中にはヤクシカ・ヤクザルの棲処に紛れ込み、大きな群れに遭遇しました。警戒心もあまりなかったためか自然なままの彼らの姿を見ることができ、さながらシカとサルの楽園といったところです。近くの別の集落跡でもシカの小さな群れに何度か会いましたが、こちらは少し近づくと逃げてしまいます。彼らにも地域によって住民性?があるようです。 ・4日目 時々(小杉谷・石塚) 屋久島といえば、縄文杉など樹齢を重ねたスギの巨木(屋久杉)が広く知られています。余裕があればこれらを是非見ていこうと思ったのですが、右足の靴底が剥がれてしまい無用に動けなくなってしまったため、残念ながらこれらを拝むことは叶いませんでした。この状態で石塚を訪れたことも正気の沙汰であはありませんが、帰路には左足の靴底が中敷ごと抜けてしまい、右足は剥がれそうな中敷、左足は靴下のみという散々な状態で帰途に就きました。幸い平坦な枕木を踏みながら歩けたため、あまり痛い思いをせずに済みましたが…。剥がれた右の靴底が出発してすぐの場所にあったのも、なんとも間抜けな話です。しかしこれも、頑丈な登山靴のため底の磨耗の具合では劣化の具合が分からなかったことが落とし穴でした。本格的な登山でこのような事態にならなかっただけでも、幸いだったといったところでしょう。 ・5日目 (フェリー) ・6日目 (フェリー・チャーター船) ・7日目 (フェリー) 時々(種子島) (鹿児島) ・8日目 (渡船) この日訪れた新島は、桜島から北東にある小さな島です。ゆっくり見て回り住民の話を聞いてもせいぜい2時間弱、午後の便まではだいぶ時間があります。なんとなく島内の小さな砂浜に座り込み、桜島の噴煙を見ながら読書・昼寝・音楽でゆっくりと過ごしました。いつもせわしい集落旅行ですが、たまにはこんな「癒やし」のひとときも良いものです。 ・9日目 ・10日目 (フェリー) 時々 (以降2012年) ・11日目 (フェリー) (鹿児島)
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≪日帰り≫ 【2月】 ・上村(以下和歌山・美山村【現・日高川町】)―本村―下村―椿山―天倉(以下龍神村【現・田辺市】)―中 のち ・峰(以下和歌山・美山村【現・日高川町】)―神場―舟原 時々 【4月】 ・小森(以下和歌山・龍神村【現・田辺市】)―小川(美山村【現・日高川町】)―西垣内(龍神村)―五百原―水ヶ峰(以下奈良・野迫川村)―平辻―萱小屋―沢垣内―紫園―(金屋淵) ・柿原(以下和歌山・本宮町【現・田辺市】)―献上―左手輪―道ノ川 柿原の登り口となる集落へ行こうとして道路地図を見ていたところ、軽トラの地元の方に声を掛けられました。事情を説明すると集落の最年長の方の家を紹介していただいたうえ、柿原・左手輪を案内していただけることに。付近の山林を管理し、数年前まで現場で働いていたということで、こんなに心強いガイドはありません。「誰も見向きしないような所へ目を向けようとする心に動かされた」とのことで、献上や付近の山中にある分校跡にまで付き添ってくれました。無意識ながらも人の心を動かしたということが、この趣味を益々誇りに感じさせてくれます。
【5月】 ・大小森(以下和歌山・熊野川町【現・新宮市】)―欝木尾―石休―大峰―椋呂
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