◆羽田江戸見町(はねだ えどみちょう)
※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/25,000地形図「穴守」(大正14.6)を使用したものである
所在:大田区羽田空港(はねだくうこう)一丁目
地形図:東京国際空港/東京東南部
形態:島状の干拓地に家屋や施設が集まる
離村の背景:進駐軍による接収
標高:数m
訪問:2011年9月
現在の東京国際空港(通称羽田空港)敷地内にあった町。町域は凡そ羽田空港一丁目の北半分にあたり、東京モノレールの整備場駅のほか各航空会社の関連ビルや整備工場・格納庫など多くの建物が並んでいる。
資料の付図には、東京硝子工場・東京海軍航空隊駐屯地・黒田公爵邸跡および当家の鴨猟場跡などがあり、人家はわずか5世帯にとどまっている。穴守町・鈴木町と比較し人口密度はきわめて少ない。
昭和6年8月25日(当時は大字鈴木新田(すずきしんでん)字江戸見崎)、地内の海岸埋立地に東京国際空港の前身である国営の民間飛行場・羽田飛行場が開港。昭和13年、東京飛行場と改称した。地内にある「妙高號殉職記念碑」(写真4.昭和15年12月30日に起きた飛行機事故を悼んだもの)はその頃の名残だろう。
なお「羽田江戸見町」は昭和7年から42年までの町名。もと荏原(えばら)郡羽田町大字鈴木新田のうち。昭和42年5月1日、羽田空港一丁目および二丁目となる(角川)。
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