◆金木戸(かなきど)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「舩津」(昭和29.5)を使用したものである
所在:高山市上宝町金木戸(かみたからちょうかなきど)
地形図:長倉/船津
アクセント:カナキド
形態:山中に家屋が集まる
標高:約750m
訪問:20011年6月
高原(たかはら)川支流、金木戸川右岸山中にある。
登り口はやや分かりづらいが、林道から山道が分岐している。途中林用軌道のトンネル(写真1)脇を横切り、少し登ると集落に到着。尾根上の小さな山の上に神社の跡、その北側にいくらかの屋敷跡や農地跡が見られた。神社の前には緩やかな石段が築かれ、鳥居と思われる太い木が朽ちて倒れている。集落全体は、あまり平地には恵まれていない。
途中で会った集落の関係者(姻族が出身者)の話では、かつては14、5軒。昭和30年代に無人化したのではないかとのこと(※)。水に乏しかったため田はなく、畑で主にそば・麦などを栽培。麦は行商と物々交換する際にも用いられた。生業としては養蚕や肉牛の繁殖などを行っていたという。神社の名称は知らないとのことだった。
※ 「角川」でも、昭和30年代過疎化により廃絶とある。現在、居住者があるは枝村の山吹。平成16年4戸10人(村史)
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