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◆市谷（いちのたに）
※ この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「大聖寺」（昭和35.2）を使用したものである
所在：加賀市山中温泉市谷町（やまなかおんせんいちのたにまち）
地形図：山中／大聖寺
異表記：市の谷・市ノ谷
形態：川沿いに家屋が集まる
離村の背景：火災
標高：約240m
訪問：2011年8月
町の中部東やや寄り、杉ノ水（すぎのみず）川沿いにある。
町史によると、昭和48年5月26日の火災で全戸が焼失。これを期に全戸が温泉街や加賀市に移住し、昭和51年を最後に無人となった。昭和6年7戸、同35年3戸、同40年3戸、同45年1戸。昭和50年以降平成4年の調査まで0戸。昭和54年から養魚場兼川魚料理店（別の記述では山菜料理店）「市の谷荘」ができ、夏期の間営業している（現在も営業中？）。神社（市の谷神社）は現存し、もとの氏子たちが管理している。
悪天候で先を急いでいたため通過してしまったが、人の気配がある家屋（先述の店舗か）と神社の鳥居が見られた。
「市谷町」は近世の江沼郡市谷村。明治22年東谷奥村の大字となり、昭和30年山中町の町名となる。明治22年11戸68人、大正9年6戸38人（角川）。
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