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◆二屋（ふたつや）
※ この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「白木峰」（昭和28.12）を使用したものである
所在：富山市八尾町二屋（やつおまち―）
地形図：利賀／白木峰
異表記：二ッ屋
形態：山中に家屋が集まる
標高：約550m
訪問：2011年6月
町の南部、大長谷（おおながたに）川右岸山中で、袖（そで）山の西部にある。
「角川」で引用されている『婦負郡誌』によると、開墾当時民家が2軒であったので二ツ屋村と名づけたという。
訪問は林道二ッ屋線より。それらしい場所から山林に入ると、往時の道が僅かに残っている。これに従って斜面を下っていくと瀬戸物のかけらが足元に散見され、やがて屋敷跡の平坦地が見えてくる。屋敷跡を2、3箇所確認。段々になって並んでいる。
資料『村の記憶』によると、無人化は昭和51年4月。先述の場所に島崎・花崎・山崎の3軒と、専沢脇の谷の上流部右岸に武藤家、合わせて4軒が暮らしていた。養蚕・炭焼き・和紙作りなどを生業として生活。
なお大字二屋は、近世の婦負郡楡原（にれはら）郷の二屋（二ツ屋）村。明治22年大長谷村（のち八尾町）の大字となる。慶応4年4戸27人。昭和5年4戸26人。
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