◆打越(うちこし)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「下梨」(昭和32.8)を使用したものである
所在:南砺市打越
地形図:西赤尾/下梨
異読み:うちこえ・うちこい
形態:川沿いの斜面に家屋が少数集まる
標高:約390m
訪問:(2009年5月)・2011年6月
村の南部、庄(しょう)川支流の境川左岸にある。
打越トンネルの東側の出入口付近、道脇に緩やかになった土地があるが、この付近が集落跡。屋敷跡は分からなかったが、ごく最近(平成20年)建てられた墓が道脇に見られる(写真2)。2009年、桂訪問の際にこの地は訪れているが、当時は集落の存在を知らずに見過ごしていた。
村誌には「昭和45年の桂集落の廃村後、間もなく崩かいしたが、その後も数年間は、夏期に耕作が行われていたけれども、昭和53年ころからは、全く無人となった」とある。明治初期には3軒あり、それぞれ本谷姓・井並姓・向江姓を名乗っている。以下は世帯数・人口の変遷。
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明和7
(1770) |
天保10
(1839) |
明治14 |
大正4 |
昭和20 |
戸数 |
3 |
3 |
3 |
3 |
2 |
人口 |
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33 |
29 |
12 |
※ ただし「角川」では明治5年3戸35人、昭和35年より2戸、昭和42年より無住とある
資料『村の記憶』によると、無人化は昭和45年。炭焼きや僅かな田畑の耕作で生活していたよう。
大字 打越は、近世の礪波郡五箇山(ごかやま)赤尾谷の打越村。明治22年礪波郡上平村に所属。戸数は明和7年より明治まで3戸(角川)。
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