◆桂(かつら)
所在:南砺市桂
庄(しょう)川の支流、岐阜と富山を分ける境(さかい)川の中流部にある。古い地図では6軒の建物と水田が見られる。すぐ東は岐阜県に接し、白川村の加須良ともほど近い。 世帯数6。昭和45年11月離村。それぞれ富山・大阪・金沢・石川・村内東赤尾(ひがしあかお)・城端町【現・南砺市】へ転居 またこの方の話では、加須良と桂との結びつきは強かったという。桂は出稼ぎのため比較的年配の世代が多く、加須良は比較的若い世代が多かった。加須良の住民が離村し、集落の存続が難しくなったことで、ダム建設よりも早い段階で離村に至った。 大字桂は近世の礪波郡桂村。明治22年上平村の大字となる。冬期になると郵便物は翌春まで届かないという状態が昭和初期まで続いた。生業は養蚕・狩猟・木こりであったが、木材搬出・製炭業者に山を売った。明治6年6戸57人(角川)。
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写真1 境川ダム |
写真2 集落付近 |