◆沢垣内(さわがいと)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「伯母子嶽」(昭和28.10)を使用したものである
所在:野迫川村北股(きたまた)
地形図:上垣内/伯母子岳 形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約680m
訪問:2011年4月
大字北股の南部、北股川左岸にある。
村史によると、「沢十七軒」と呼ばれ17軒の民家があったという。文政年間、ここの住人が峰に上がり水ヶ峰集落の開基となったとも。1軒が20数年前(刊行は昭和49年)まで残っていたという。しかし同書の別の記述では13戸の農家、文政年間に疫病があり衰微したといわれ、次第に北股などに移住、昭和10年頃に無人化とある。
最近の地図でも水田の記号があるが、現地は多くが植林地。一部車道に近い場所は整地され草地になっている。一角には朽ちた物置小屋などが見られ、僅かに開けている。村史に「今日(略)田畑と出作小屋が一棟あるだけであるが…」とあり、この名残と思われる。
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