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◆呉竹(くれたけ)

所在:七尾市中島町呉竹(なかじままち―)
地形図:下唐川/穴水
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約320m
訪問:2011年8月

 

 町の北部、西谷内川の上流部にある。
 「角川」によると、戦後海外からの引揚者を中心に地元の入植者を含めた開拓団が入植して開拓された集落。昭和20年代の後半には離農する者も出始め、昭和30年7戸29人、昭和45年には戸数0となったという(※1)。大字としては昭和21年に成立(※2)(当時釶打(なたうち)村)。
 また
町史によると、集落には釶打小学校須久保分校の呉竹冬季分校があったという。昭和29年12月谷氏宅にて開設、同45年3月休校。
 現在は小規模な牛舎(乳牛)と、その経営者の家がある。ほかに家屋は見られず、作業小屋のような建物が潰れたものが谷沿いに少し残る程度。谷沿いには水田の跡が見られるが、谷筋は非常に狭隘で収穫量はあまり多くなかったと思われる。
 先述の経営者の話では、知っている範囲で10軒くらい。炭焼き・水田・僅かな畑の耕作で暮らしていたという。酪農は先代より経営とのこと(40年くらい前)。

※1 町史の「地区別人口推移」では、昭和29年35人、同40年15人、同45年11人、同50年6人。同55年以降は空欄。欄外に「呉竹は、昭和二十五年開村、同四十二年閉村である」とある
※2 現在道路地図や地図サイトでは大字としての呉竹は見られず、現行の大字であるかは不明

 


写真1 倒潰した小屋

写真2 屋敷跡

写真3 農地跡

 

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