|
◆池原（いけのはら？／イケンバラ）
※ この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「八尾」（昭和32.10）を使用したものである
所在：富山市寺家（じけ）
地形図：八尾／八尾
異表記：池ノ原（旧版地形図）
形態：山中に家屋が集まる
標高：約400m
訪問：2011年6月
大字寺家の東部にある。
訪れていた旧住民の話では、覚えている範囲で5軒。昭和45、6年に無人になったのではないかとのこと。転出先は町内笹津（ささづ）に2軒、寺家に1軒、横樋（よこどい）に1軒など。近年では1軒は炭焼き、他は出稼ぎで暮らしていた。田畑の作物は自給用で、米は行商と物々交換する際にも用いられた。町会議員や森林組合長も輩出し、集落を通る県道の工事にも出身者が関わっている。お盆の時期には帝龍（たいりゅう）寺に出身者が集まり、旧交を温めているという。
集落にはあまり建物が残っておらず、板造りの納屋（写真2）が辛うじて姿をとどめている。道路脇には複数の石仏を納めた堂宇があるが、これは本来やや上方にあったものを移転し、他の石仏と共に安置したものだという。集落上部には神社があり、先述の方に場所を教えていただいた。「お宮さん」と呼んでおり正式な名称は知らないとのことだったが、町史によると山鳥宮（やまとりみや）とのこと。
|
