◆正木(まさき)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「川口」(昭和26.5)を使用したものである
所在:三好市池田町川崎(いけだちょうかわさき) 地形図:阿波川口/川口
形態:山中に家屋が集まる
標高:550m前後
訪問:2011年11月
大字川崎の南西部にある。吉野(よしの)川右岸の山稜付近。
町史では地名の由来を、貞享年間あるいは元禄初め(1680年代)、正木某氏が京都から土佐に向かう途中、何らかの事情により滞在し、正木の地名を称するようになったとしている。正木氏の屋敷跡は俗に「大神屋敷」と呼んでいる。
昭和26年頃まで吉ノ木・羽広と併せ15戸があったが、昭和45年にはこれらの地域では無住になっている。電灯の導入は昭和37年。観音堂(本尊は千手観音)があったが、過疎により昭和45年角見の観音堂へ遷座。
川崎集落より林道を伝って訪問。井戸口山付近から道は破線になっているが、実際には車道が通じている。これを進むと下方から通じている林道と合流し、この付近が集落跡。山林中に屋敷跡や廃屋がいくらか見られる。
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