◆中ノ又(なかのまた)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「五百石」(昭和32.3)を使用したものである
所在:上市町中ノ又
地形図:大岩/五百石
形態:谷沿いの緩傾斜地に家屋が集まる
標高:約490m
訪問:2011年6月
町の中南部にある。大岩(おおいわ)川支流(名称不明)の上流部で、大岩川沿いの大沢とは山を挟んで隣接する。
現地には小屋が1棟残っているほか(写真1)、屋敷跡がいくらか見られる。最近の地図でも記載されている神社(神明宮)は既にない。神社跡地にある碑によると、昭和46年11月21日、廃村に伴い立山町岩峅寺(いわくらじ)の立山多賀宮に合祀とある。
資料『村の記憶』によると、戦後からしばらく4軒で、いずれも松本姓の親類どうし。昭和44年に最初の1軒(本家)が転出し、残りの3軒も後に続いた。炭焼きや農業(田)で生活していたという。
なお大字中ノ又は近世の新川郡弓荘の中ノ又村。明治22年、茗荷谷(みょうがだに)村(のち大岩村→上市町)の大字となる。明治5年5戸。移転先は柿沢(かきざわ)・正印(しょいん)・北島(きたじま)。
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