◆菅沼(すがぬま)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「白木峰」(昭和28.12)を使用したものである
所在:富山市利賀村百瀬川(とがむらももせがわ)
地形図:利賀/白木峰
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約580m(水面は約580m)
訪問:2011年6月
町の東部、百瀬川(山田川上流部の呼称)の左岸にある。
堰き止められたダム湖は西側に膨れたような形をしているが、この湖岸すれすれに集落があった(完全に水没したのは1軒)。現在は面影すらないが、湖が途切れ川になる付近の平地に「菅沼部落跡」の碑や石仏がある(写真3・4)。出身者の話では、かつては4軒。うち2軒では牛を飼い、労働力や糞を肥料として使っていたという。田や炭焼き・出稼ぎで暮らしていた。
資料『村の記憶』によると、無人化は昭和33年。4軒は上流より沼田(またさ)・成瀬(いえ)・成瀬(たか)・竹田(した)(括弧内は屋号)。
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