2012年 ≪宿泊≫ 【5月】 ★岡山県旭町 【現・美咲町】 ・1日目 (移動中) ・2日目 ・3日目 時々 ・4日目 ・5日目 ・6日目 のち ・7日目 時々 ・8日目 (鳥取) 【6月】 ★北海道三笠市 ・1日目・2日目 (〜長野) 時々(長野〜) 函館行きのフェリーがある青森へは、滋賀を抜けて日本海側に出るのが最短距離です。しかしだいぶ後になって道を間違えたことに気付き、急遽長野県を縦断するルートに変更。上籠地区の再訪は、まったくの偶然です。 ・3日目 (フェリー) 時々(〜青森) 時々(北海道) ・4日目 のち ・5日目 のち ・6日目 のち この日早朝、道道114号は上砂川トンネル付近でクマが出没したとのことで通行止め。目的地はクマ出没地よりもだいぶ手前ですが、仕方なく徒歩で訪問です。クマが通行止めの要因になるというのも、北海道らしいといったところでしょうか。 ・7日目 のち時々 ・8日目 ・9日目 のち 大成で学校跡を見終え車内で地図を見ていたところ、ガードロープを飛び越えてきたクマが数メートル先で道を横切り、藪の中へ去っていきました。車内であったため多少の余裕はありましたが、不意の出来事にしばらく呆然と固まってしまいました。あの筋骨逞しい堂々たる風貌、巨体にもかかわらず軽快な身のこなし。ヒグマにはどうしても勝てる気がしません。 ・10日目 一時 ・11日目 ・12日目 時々 ・13日目 一時 ・14日目 ・15日目 (フェリー) ・16日目 (フェリー) 今回もレポートのためいろいろと資料を眺めましたが、北海道には明治期に開拓された新興集落が非常に多いことに気付かされます。そしてその多くが他の都府県から入植してきた人々によるものです。いずれの資料も開拓の過酷な状況が綴られていますが、慣れない土地での慣れない作業、手付かずの自然を相手にした開拓は非常に困難であったと思います。仮に田畑を開いたとしても、極寒の僻地で十分な作物が稔る保証はありません。やはり志半ばにして去っていく人も多かったようです。可能性を求め、遠く離れた見知らぬ大地で挫折を味わい、希望を失った人々の気持ちはどんなものだったのでしょう。 【8月】 ★島根県多伎町 【現・出雲町】 ・1日目 (移動中) 今回は、朝まで暑いテント・度々の雷雨・最終日のバイクのトラブルにひたすら泣かされました。 ・2日目 ・3日目 のち一時 ・4日目 のち ・5日目 時々のち ・6日目 時々 全国的に見て「ら行」が頭に付く地名は珍しいのですが、この日訪れた呂木原はそんな地名のひとつです。「ろ」においては数字の「六」や木地師の「ロクロ(轆轤)」が由来のものが多いのですが、この「ロギ」とは一体何を表す言葉なのでしょう。地名や名字にも関心のある私にとって、何やら不思議で魅力的な響きです。 ・7日目 さてこの日は徒労感の一日。探索ののち何戸もある集落の一部であることが分かったり、地図の表記が誤っていることが分かったり、時間と労力の無駄が多かったです。 ・8日目 ・9日目・10日目 一時(島根) (広島〜大阪) (和歌山) 午後になり、美都町・匹見町の境界付近でにわか雨に遭遇。止み間に急いで匹見側に降りましたが、この時石を踏んでしまい、バイク購入後初めてパンクの憂き目に遭いました。幸い付近のバス停に小屋が付設されており、JAFが来るまで雨宿りしながら待機です。状況次第では翌日の部品の納入を待つことになるところでしたが、最悪の事態は免れその日のうちに帰れることに。何もなければあと5〜7箇所の探索が可能でしたが、あっけない幕切れとなってしまいました。 【11月】 ★福井県名田庄村 【現・おおい町】 ・1日目 ・2日目 ・3日目 ・4日目 時々 この日訪れた熊河・巣原は、職場の先輩(2010年12月とは別の人物)のご両親の出身地でもあります(父巣原・母熊河)。旅先で見つけた資料を先輩に渡したところ、「これオトンの兄貴や」「■■さんてようオカンが言うとったわ」と関心を示してくれました。奇遇にも数日後に法事が控えておりこの資料を持っていったそうですが、「みんな懐かしがって喜んどった」とのことでした。 ・5日目 時々 ・6日目 のち この日は私には珍しく、傘を差して雨の中の探索。軽トラの旅ということで多少強気に出ていました。ところがカメラが雨曝しになっていたことが災いし、レンズに滲入した雨水が車内で温められ、内部で結露になってしまいました。これでは真っ白な写真しか撮れず、旅の記録が残せません。自然乾燥では相当な時間がかかりそうです。 ・7日目 のち 九頭竜湖周辺には、ダム建設に伴う移転集落の記念碑がたいへん多く立っています。故郷に対する愛惜の情が、これほど形に表れている場所も珍しいでしょう。集落を調べるにあたっては貴重な手がかりになります(書き写すのは非常に骨が折れますが…)。 ・8日目 この日は行程の都合上、林道で一夜を過ごすことに。勝山・大野方面を望む見晴らしの良い場所で、眼下には街の灯り、頭上には満天の星が鏤められています。これまで何度か街を見下ろす場所で一夜を過ごしていますが、この空想的な雰囲気にはまったく飽きることはありません。 ・9日目 のち ・10日目 (福井) 【12月-2013年1月】 ★徳島県宍喰町 【現・海陽町】 ・1日目 (フェリー) (高知) 図書館での調べ物の後、地形図のほとんどを家に忘れてしまったことに気づきました。その後高知市内で地形図を購入することができたものの、訪問を諦めたもの・到達することができなかったもの・集落の一部の確認しかしていなかったものが数多く、遺憾でなりません。 ・2日目 ・3日目 のち 書店への移動の途中、道路の案内板に誘われ岩崎弥太郎の生家へ。好天が望めず時間的な余裕もあったため、気まぐれな寄り道です。以前集落紀行宛てに「岩崎弥太郎様」とメールをいただいたことがあったのも、何かの縁?でしょうか。 ・4日目 ・5日目 (以降2013年) ・6日目 時々 この日は伊尾木川に沿って上流まで訪問する予定でしたが、ツヅラ以遠は土砂崩れのため宝蔵峠から大きく迂回することになりました。再び伊尾木川に降りてきたものの、新しい崩落に行く手を阻まれここからは徒歩で訪問です。まだ湿り具合が生々しく、直前に起こったものだったのでしょう。 ・7日目 ・8日目 (フェリー) (高知) ≪日帰り≫ 【3月】 ・道湯川(以下和歌山・中辺路町【現・田辺市】) 仕事の現場であったため、連日の訪問。集落こそ訪れていませんが、先の台風12号で通行止めとなった熊野古道の迂回路を整備するため、幾度となく当地を往復しました(迂回路はかつての道湯川住民の生活道路)。開通前日のローカルニュースでは自分たちが手を掛けた橋や階段などが映し出されましたが、しばらく感慨に浸ってしまいました。 【6月】 ・亀ノ黒(以下和歌山・那智勝浦町)―森―(樫山)(以下古座川町)―白洞―山手平―樫山―(尾ノ内) ・高野(以下和歌山・那智勝浦町)―大屋(以下古座川町)―(坪野)―だん(【木へんに旦】)―土井―猿川―日南川―久留美 時々 ・今畑(和歌山・打田町【現・紀の川市】)
★加茂川町 【現・吉備中央町】
★総社市
★建部町 【現・岡山市北区】
★新見市
★湯原町 【現・真庭市】
★鳥取県西伯町 【現・南部町】 ほか
自宅―テント泊(相生市)
仮泊地―
山空―真木山―旭山ダム周辺(真名子―谷口―中原)―テント泊(加茂川町【現・吉備中央町】)
仮泊地―塩谷―高松?―池の原―大成―山田―相ヶ原―テント泊(賀陽町【現・吉備中央町】)
仮泊地―御坊―広間―新田―千切―河本―牛丸―真賀里―山迫―テント泊(落合町【現・真庭市】)
仮泊地―神―高山―飯ノ山―湯原ダム周辺(法連―七原―湯川―釜戸原―田和)―テント泊(奥津町【現・鏡野町】)
仮泊地―栗祖―板井原―杉森―木地山―大畑―炭山―ビジネスホテルにて宿泊(岡山市北区)
宿―岡山県立図書館―テント泊(新庄村)
仮泊地―本山―賀祥ダム周辺(常定―信頼)―一向平―自宅
★奈井江町
★新十津川町
★当別町
★増毛町
★留萌市
★沼田町
★小平町
★羽幌町
★初山別村
★遠別町
★稚内市
★猿払村
★浜頓別町
★音威子府村
★中川町
★名寄市
★幌加内町
★士別市
★朝日町 【現・士別市】
★下川町
★紋別市
★丸瀬布町 【現・遠軽町】
★滝上町
★上川町 ほか
自宅―車中泊(三重)―上上籠―下上籠―車中泊(秋田・鷹巣町【現・北秋田市】)
仮泊地―大間港―函館港―車中泊(留寿都村)
仮泊地―札幌市立中央図書館―テント泊(荷台)(三笠市)
仮泊地― 奔別―東美唄町―(月形炭礦)―東奈井江(南部)―住友奈井江―テント泊(荷台)(奈井江町)
仮泊地―東奈井江(北部)―新歌―アイノ地―垣野ノ沢―留久―北幌加―四番川―(五番川)―三番川―二番川―一番川―青山中央―沼の沢―テント泊(荷台)(雨竜町)
仮泊地―上尾白利加―国領―稔―信砂御料―新信砂―山の神―歩古丹―日方泊―中幌糠―豊別―チバベリ―豊平―テント泊(荷台)(秩父別町)
仮泊地―幌新第2―袋地―浅野―(太刀別)―昭和―下記念別―中記念別―上記念別―川上―霧立―上羽幌―羽幌砿―テント泊(荷台)(羽幌町)
仮泊地―築別炭鉱―大沢―登駒内―金浦―大成―正修―雄信内―日曹―民宿にて宿泊(稚内市)
宿―キサナイ―泊内―オサウシ―目梨―峰岡―エサンベ―上猿骨―猿骨開拓―上猿払―石炭別―山軽―上茂宇津内―上音威子府―車中泊(音威子府村)
仮泊地―物満内―上物満内―幌萌―(神路)―大和―板谷―旭―北山―旭東―智東―白樺―蕗の台―トーフトナイ―池の上―テント泊(荷台)(名寄市)
仮泊地―湖南―共栄―雨煙別―帝白―犬牛別―伊文―似峡―上似峡―新下川―珊瑠―然別―テント泊(荷台)(紋別市)
仮泊地―上和訓辺―鴻輝―沼の上鉱山―鴻之舞―上鴻之舞―伊奈牛―白竜―大平―宿泊施設にて宿泊(紋別市)
宿―紋別市立図書館―テント泊(荷台)(滝上町)
仮泊地―上立牛―上雄柏―拓雄―滝奥―上越―中越―天幕―旭山―小樽港(船内泊)
舞鶴港―自宅
以前に訪れた沖縄の僻地でも、酷暑・疫病の猖蹶・厳しい税の取り立てなどに苦しむ生活がありましたが、北海道の開拓もこれに劣らぬ過酷さです。
亜寒帯から亜熱帯まで南北に広く及ぶ日本、様々な生活があり、その陰には多くの辛苦があることを実感させられました。
★邑智町 【現・美郷町】
★石見町 【現・邑南町】
★桜江町 【現・江津市】
★三隅町 【現・浜田市】
★美都町 【現・益田市】
★弥栄村 【現・浜田市】 ほか
自宅―テント泊(横田町【現・奥出雲町】)
仮泊地―呑谷―内尾谷―清谷―孫六―道ヶ崎―秋竹―猪子谷―鍋谷―大屋敷―宮本―(月貫)―テント泊(多伎町)
仮泊地―月貫―下大須―上大須―長河原―(空谷)―久谷―鈩原―(上ノ谷)―向谷―片野―無路原―テント泊(大和村【現・美郷町】)
仮泊地―目良谷―角谷―家下ノ原―大谷―桑ノ木―桐ノ木―邑南町立図書館―旅館にて宿泊(江津市)
宿―八幡―押山―牛ノ市―(八所)―弓張―八所―今原―道平―大倉―旅館にて宿泊(江津市)
宿―後平―呂木原―大矢―ビジネスホテルにて宿泊(浜田市)
宿―大長見―(曽利谷)―上大口―(八楠浴)―後口―欠平―粟畑―テント泊(美都町)
仮泊地―(上ヶ山)―(尼子谷)―六良木辻―(種ヶ山)―(平谷)―イラ原―道円坊―落合―横川―(殿明)―櫟原―桑原―テント泊(美都町)
仮泊地―長藪―(内石)―葛根藪―休―宮ヶ谷―大鳥―(炭山)―嵯峨谷―矢対―(芋尻)―深折―深切―(金立)―(随所で仮眠)―自宅
悪いことは続くもので、帰路の兵庫県内でクラッチのワイヤーが切断。再びJAFのお世話になり、近くのバイク用品店まで送っていただきました。処置は応急であったため和歌山までもつか分からないとのことでしたが、無事に自宅に到着。精も根も尽きました。
★今庄町 【現・南越前町】
★池田町
★大野市
★和泉村 【現・大野市】
★勝山市
★丸岡町
★福井市 ほか
自宅―車中泊(名田庄村)
仮泊地―挙原―出合―永谷―虫谷―染ヶ谷―小松―谷口―老左近―切明―宝尾―山中(敦賀)―テント泊(荷台)(河野村【現・南越前町】)
仮泊地―菅谷―山中(今庄)―下板取―上板取―岩谷―二ッ屋―大河内―大小場―田倉俣―高倉―芋ヶ原―割谷―木谷―楢俣―田代―車中泊(池田町)
仮泊地―美濃俣―柏谷―下荒谷―あぞう谷(【「くさかんむりに肋」生谷】)―小部子―籠掛―蒲沢―尾緩―東青―西青―稗田―温見―熊河―羽付―上野―奥巣原―旅館にて宿泊(大野市)
そんな背景を持った先輩と関東人の私が巡り会うというのも、何かの縁なのでしょう。ただ残念なことに、ご両親ともにお話を伺うことができる状態ではないとのことです。
宿―大野市立図書館―車中泊(大野市)
仮泊地―下若生子―上若生子―下笹又―上笹又―中島―黒当戸―(小沢)―下秋生―上秋生―本戸―奥巣原―車中泊(和泉村)
これはいかんと貧弱な知恵を捻り出し、エアコンの熱風で強引に乾かすことを思いつきました。吹出口に取り付けたドリンクホルダーが、幸いにもレンズの径にぴったりです。気長にエンジンを吹かすこと数十分、思いは通じ水滴は完全に消え去りました。市街地に戻り使い捨てカメラの大量購入を覚悟していましたが、このような手痛い出費は免れました。
仮泊地―上伊勢―中伊勢―下伊勢―久沢―米俵―持穴―面谷―池ヶ島―荷暮―下半原―上半原―東市布―箱ヶ瀬―大谷―野尻―影路―長野―鷲―テント泊(荷台)(和泉村)
野尻地内にある穴馬(あなま)総社(穴馬神社)は、その名称に肖り競馬好きが参拝に訪れるとか(穴馬→あなうま)。元々この神社は、水没した各地から幾多の氏神が集まった厳かな霊域です。期せずして賭博の神様として崇められましたが、氏神たちの心模様はいかなるものでしょう。
仮泊地―小谷堂―三面―谷戸口―葛ヶ原―湯上―仏原―下小池―上小池―奥平―中村―中洞―嵐―池ヶ原―御所ヶ原―車中泊(大野市)
仮泊地―(山家)―芳野ヶ原―暮見谷―一本松―東山―五所ヶ原―奥ノ河内―(上ヶ原)―中野俣―岩屋―旅館にて宿泊(勝山市)
宿―吉谷―豊原―猫瀬―清水平―東二ッ屋―茗荷―自宅
★高知県東洋町
★室戸市
★北川村
★安芸市
★芸西村 ほか
自宅―和歌山港―徳島港―安芸市民図書館―白髪―(板淵)―車中泊(宍喰町)
(十分な探索ができたものは、図葉2万5千分の1「名留川」および「入木」の範囲ほか一部の集落のみで、それ以外の地域では家屋の位置やルートの判断はすべて勘に頼ったものとなりました)
ちなみに安芸市の図書館までわざわざ足を延ばしたのは、近くの図書館が既に年末年始の休みに入っていたためです。
仮泊地―阿瀬川―東谷―船津谷―高瀬―日曽谷―黒瀬―樫地―梶尾杉―稲木―水尻―新別当―車中泊(室戸市)
仮泊地―高知市内の書店―長良谷―恵馬―大屋敷―板淵―宇留志―車中泊(室戸市)
私は事情に疎く彼のロマンを感じるまでには至りませんでしたが、古い造りのまま保存されている家屋には、訪問先で見かける屋敷跡に通じる趣があります。
仮泊地―古畑―段―岩佐―中峯―上杉―ビジネスホテルにて宿泊(安芸市)
宿―落合―馬―月谷―大谷―三軒家―奥栗―名川―車中泊(安芸市)
仮泊地―障子藪―ツヅラ―竹ヶ峯―(天ノ郷)―スドウ―(杉ヶ峯)―影野―小谷―茗荷―車中泊(安芸市)
仮泊地―天ノ郷―中ノ川―(宝賀勝)―正藤―(石仏)―中内―柿ノ久保―轟―車中泊(安芸市)
仮泊地―椎山―枯井谷―赤久―柳井瀬―清水―稗尻―徳島港―和歌山県港―自宅
もし当地を訪れることがあれば、道湯川の住民の労苦に思いを馳せながら歩いてみて下さい。