◆山空(やまそら)
※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「岡山北部」(昭和36.10)を使用したものである
所在:岡山市北区御津中泉(なかいずみ)
地形図:金川/岡山市北部
アクセント:ヤマソラ
形態:山中に家屋が集まる
標高:約300m
訪問:2012年5月
大字中泉の山中。348.1mの三角点の東側の斜面が緩くなっているが、この付近に集落があった。
訪問は熊見峠より。集落までは作業道(車道)が通じており、車輛での進入も可能。現地では屋敷跡と墓地(川田家)を確認。集落の中心には池(写真5)があり、農業に用いていたと思われる。
中泉の方の話では、かつては4、5軒。無人になったのは30年以上前ではないかとのこと。川田(かわた)家・相沢(あいざわ)家・見上(みかみ)家があった。
町史によると、「おくまのさま」と呼ばれる石塔があり、古くからお産の神として遠方からも参拝者があったという。妊産婦が山空まで登るのは難儀ということで、旧甘泉小学校裏に題目石が設けられ、山空同様にかなりの参拝があった。
なお当地には山空遺跡と呼ばれる古墳時代の遺跡や「山空桜」があるが、これらは未確認。中泉にはその説明板(写真9)がある。
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