◆山中(やまなか)
所在:敦賀市山中
市の南部、笙(しょう)の川支流の五位(ごい)川上流部にある。
大字としての山中は、近世の敦賀郡山中村。明治22年愛発(あらち)村(のち敦賀市)の大字となる
現地には廃屋が1軒建っており、これは国道からも確認することができる。付近には「親鸞聖人有乳山舊跡」の碑(写真3)があり、これは地形図にも記されている。ここから枝道に入ると旧道と思われる道筋(写真4)があり、この両側には屋敷跡が並んでいる。小さな川の対岸は墓地となっているが、地図にある神社は既にない。墓地の入口の石柱にも「親鸞聖人有乳山舊跡」および「親鸞聖人御詠歌」と刻まれており、親鸞にゆかりのある地であることが分かる。 2019年再訪。先述の「数棟の家屋と大型の建物」の場所(写真11-13)や、これまで見過ごしていた国道沿いの堂宇(写真14)のほか、前回未確認の墓や集落の神社(写真18・19)を新たに確認した。大型の建物は最新の地形図では削除されているが、その跡地を見る限り畜舎であったよう。残る建物は家屋。堂宇には地蔵が安置されており、由緒は以下のとおり(立て札より。は必要に応じ、本文でのルビを【 】で記した)。
このお地蔵さんは、足利尊氏の命を受けて金ヶ崎城の戦いで亡くなった小笠原貞宗です。 平成八年正月 松本家
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写真1 看板(以下2012年撮影) |
写真2 廃屋 |
写真3 碑 |
写真4 旧道? |
写真5 屋敷跡入口 |
写真6 屋敷跡 |
写真7 屋敷跡 |
写真8 屋敷跡の登り口 |
写真9 石柱 |
写真10 墓地 |
写真11 家屋(以下2019年撮影) |
写真12 倉庫と家屋 |
写真13 畜舎跡(手前)と何かの建物(奥) |
写真14 地蔵堂 |
写真15 農地跡? |
写真16 五位川 |
写真17 墓地(伊原氏) |
写真18 神社。参道と鳥居 |
写真19 同。社殿 |
写真20 屋敷跡 |
写真21 墓 |
写真22 墓地(写真10)の櫓 |
写真23 五位川と石垣 |
写真24 農地跡 |