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法連(ほうれん)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「湯本」(昭和22.2)を使用したものである

在:真庭市田羽根(たばね)字法連
地形図:湯原湖/湯本
異表記:法蓮?(町史)
アクセント:ーレン
形態:谷沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約400m(水面は約390m)
訪問:2012年5月

 

 大字田羽根の北西部、旭(あさひ)川の左岸支流沿いにある。完全な水没はしていないが、ダム湖により交通が遮断されている
 田羽根の本村在住の方の話では、かつては5、6軒。ダム建設に伴い離村したが、田が残っていたため本村から山を越えて長らく通い耕作をしている人がいたという。なお集落と同じ「法連」という苗字があったそう。集落跡に植林された木々の管理は、舟により行き来していた。
 訪問は本村より。谷筋を通り鞍部を越えるルート(※1)を計画していたが、山林内を通る作業道(車道。ただし荒れており徒歩となる)が往時の道と合流するとのことで、作業道の登り口まで案内していただいた。作業道は林内のあちらこちらに通じており、実際は集落のすぐ上までにも道が通じていた。
 最近の地図で2箇所の建物の記号があるが、現地ではそれぞれ屋敷跡(北側。写真6)と潰れた家屋(南側。物置小屋か。写真7)で建物は既にない。地図上で集落付近は主に3筋の谷があることが分かるが、東側の谷・真ん中の谷では谷筋に沿ってかなり上のほうまで農地の跡が確認できる。
 なお町史(※2)の「大字別世帯主と其の人口」(昭和25年)によると、字法連は7世帯38人。法連4・後藤・高橋・由井が各1。また神社に法連荒魂神社・法連大山祇神社が所在。

※1 話を伺うと、往時の道と合致。通い耕作の人もこれを利用していたが、現在は荒れて通れないそう
※2 町史では地名・名字ともに「法蓮」の表記であるが、現存する「ホウレン」家は「法連」。「蓮」は誤植か

 


写真1 集落跡湖面付近

写真2 湖面付近の農地跡

写真3 平坦地

写真4 川筋と農地跡

写真5 農地跡

写真6 屋敷跡。中央奥に浴槽が見える

写真7 倒潰家屋

写真8 写真7そばの農地跡

 

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