◆鷲(わし)
所在:大野市鷲
村の中部北西寄り、九頭竜(くずりゅう)川沿いにある。
当集落は九頭竜ダム堰堤より2.5kmほど下流だが、九頭竜川電源開発計画の一環として同時期に完成した鷲ダム(※)により水没。標高から鑑み完全な水没は免れているようだが、訪問時はこのことを把握しておらず堰堤付近を探索するにとどまった。国道脇には墓地(写真3)と「鳥獣碑」および1基の墓(写真4)のある平坦地が見られたが、これらの地籍は川合(かわい)。前者は後述の「付図」にはない名字、碑は猟友会が立てたもので、集落との関連はないと思われる。 なお村史の付図には、津田3・大町2・鷲塚2・大倉・大畑・河島各1の計10戸および道場(寺号のない仏教施設)が記載されている。また転出先は大野市4・鯖江市1・愛知2・岐阜2・滋賀1。 ※ 昭和41年着工、同43年竣工。揚水発電が目的のダム。長野発電所で発電に使った水の一部を、再び九頭竜ダムに上げて使っている
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写真1 鷲ダム |
写真2 集落付近。植林地は屋敷跡が所在か |
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(写真3 墓地) |
(写真4 墓と朝日(あさひ)の集落) |