◆牛ノ市(うしのいち)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「川本」(昭和30.2)を使用したものである
所在:邑南町中野(なかの)/江津市桜江町川越(かわごえ)
地形図:川本/川本
アクセント:ウシノイチ
形態:谷沿いに家屋が集まる
離村の背景:移転事業 標高:約350m
訪問:2012年8月
大字中野の北部、鹿賀谷(しかがたに)川上流部にある。
八幡で伺った話では、かつては6、7軒。移転事業により離村したという。谷が石見町と桜江町【現・江津市】の境界になっており、1軒は桜江町川越に含まれる。また広義では押山および弓張も含んだ地名。
町誌には、「牛ノ市には古城があり、その名の通り牛市も立ったというが今は見るかげもない」とある。
現地は緩い谷になっており、ここに水田の跡が広く見られる。最近の地図でも記載される家屋は既になく、現地では屋敷跡を1箇所と墓地を確認。八所訪問(到達できず)の際に谷の左岸で甕や石臼等が見られたが、ここにも住居があったのだろうか(地図スキャン画像上部)。
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