◆向谷(むかたに)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「三瓶山」(昭和35.9)を使用したものである
所在:美郷町吾郷(あごう)
地形図:石見小原/三瓶山
アクセント:ムカタニ
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約200〜250m
訪問:2012年8月
大字吾郷の西部、江(ごう)の川右岸の支流沿い。
訪問は久喜原(くきばら)より。峠に到着すると、吾郷の栗原(くりはら)方面からと思われる林道と合流、ここには小さな祠がある(写真1)。ここから谷を回って右岸側に回ると、屋敷跡が1箇所。林道に沿って谷の農地跡を見ながら下ると、山側に家屋が1軒。所属は吾郷であるが、本村や栗原からは距離も高低差もあり、生活の上では久喜原との結びつきが強かったと思われる。
かつての住民(久喜原在住)の話によると、分かるもので小笠原(おがさわら)家3軒・窪田(くぼた)家・田中(たなか)家・的場(まとば)家が各1軒。無住となったのは昭和60年くらいとのこと。
なお久喜原から峠までは最近の地図で実線の道が描かれているが、実際は徒歩道。車道が開鑿された形跡もまったくない(さらに合流する林道は破線で描かれている)。
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