◆黒瀬(くろせ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「馬路」(昭和28.11)を使用したものである
所在:東洋町野根(のね)
地形図:名留川/馬路
アクセント:クロセ
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約30m
訪問:2012年12月
大字野根の北部、野根川沿いにある。
最近の地図には左岸に水田と建物が1軒記載されているが、古い地図を見る限り集落は両岸に亘っていたよう。訪問時はこれを知らず、踏査は左岸のみ。
一つ上流の集落、大斗(おおと)で伺った話によると、かつては3、4軒くらいではないかとのこと。50年前には暮らしている家があった。大斗および内田(うちだ)から道が通じていたほか、「とばし」(人力で渡る簡素な索道)や流れ橋を用いて渡っていた時期があったという。
訪問は右岸より渡渉。地図の建物および水田は既になく、一帯は植林地。屋敷跡の付近には鳥居(写真4)が見られ、かつては何かが祀られていたよう。集落内には盛り土のような道が縦断しており、特徴的な構造になっている(写真5)。なお詳細を調べはしなかったが、右岸の県道沿いにも植林地になった段々の農地跡が見られた。
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