◆亀ノ黒(かめのくろ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「那智」(昭和28.7)を使用したものである
所在:那智勝浦町小匠(こだくみ)
地形図:古座/那智勝浦
アクセント:カメノクロ
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約30m
訪問:2012年5月
大字小匠の南部、小匠川右岸にある。
集落は小匠ダムのすぐ下流にあり、川にから少し上がった高さに水田跡と思われる平坦地が広がっている。宅地跡は山寄りの少し高い場所に石垣が設けられ、数箇所確認。墓では井沢家・伊沢家のものが見られた。最近の地図でも地名と建物が記載されているが、これは自家発電室の建物など。なお左岸では後述の飯場と思われる平坦地や、かつての炭焼き窯で再び製炭を行う人の小屋がある。
小匠の方の話では、かつては3、4軒。ダム建設に伴い移転したという。小匠への転出が多い。またダム建設中は、作業従事者の飯場集落も形成されたという。
なお町史によると、小匠ダムは昭和25年より計画、同33年完成。太田川沿いの耕地・宅地の水害を防ぐために設けられたもの。
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