◆下板取(しもいたどり)
所在:南越前町板取
町の西部、日野(ひの)川支流の孫谷(まごたに)川上流部にある。古くは北陸道の宿駅「板取宿(いたどりじゅく)」として栄えた。 集落の起源は木地師の定住か。谷間の狭い地に田ができ、自給自足の体制が整う。当時は焼畑や木地産物によって暮らしていたよう 現在も枝道(旧道?)に沿って数軒の家屋が建ち並んでいるが、往時の宿場としての名残はまったくない。神社は白山神社(写真3)。もとは上板取・下板取の中間にあったが、国道の拡張工事により昭和46年現在地に移転したという。寺院は不老山光養(こうよう)寺(浄土宗。寛永元(1704)年創立)とあるが現在はなく、付近の墓地がその形跡を残している。
町誌の住宅地図には、西村5・北村3・中村3・川端・鈴木・津田・橋本・前川・湯口各1の計17戸および「北陸電力工夫住宅」が記載されている。このうち、墓地で見られた姓は西村・北村・中村・前川・湯口各家。 |
|||||||||||||||
写真1 家並 |
写真2 「下板取 宿場の里」 |
||||||||||||||
写真3 神社 |
写真4 墓地 |
||||||||||||||
写真5 地蔵 |
写真6 光養寺の瓦(写真5内にて) |
||||||||||||||
写真7 学校跡付近? |