◆老左近(おいさこ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「小濱」(昭和27.1)を使用したものである
所在:おおい町名田庄納田終(のたおい)
地形図:口坂本/小浜
アクセント:オイサコ
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約180m
訪問:2012年11月
大字納田終の中部、南川沿いにある。
地元で伺った話によると、数軒が暮らしていたが10年くらい前に定住者はいなくなったという。現在は棚橋(たなはし)にある檀溪(だんけい)寺(曹洞宗)は、元はここにあった(スキャン画像の寺院の記号)。
現在も数軒の管理家屋が道路沿いに建ち、度々人の行き来はあるよう。檀溪寺跡に既に建物はないが、墓地跡のような場所やイチョウの木がそれとなく名残を見せる(写真3、4)。また道路沿いでは「乳守」と掲げられた小堂(写真6)が見られた。
なお小松との間にある墓地(写真7)は当集落のものとのことで、ここでは上り戸・篠谷・小松・清水・時岡といった姓が見られた。小松姓もあることから、小松・老左近の共同墓地である可能性もある。ほか三界万霊塔(碑では「三界萬靈等」の表記)も敷地内に所在。
資料『北山の峠』には、刊行当時(昭和55)には寺を含め7軒が暮らしていたとの記述がある。
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