◆下荒谷(しもあらたに)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「大野」(昭和22.2)を使用したものである
所在:池田町下荒谷
地形図:越前大野/大野
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:豪雪
標高:約320m
訪問:2012年11月
町の北部、部子(へこ)川支流の下荒谷川沿いにある。
町史によると、明治6年29戸163人、昭和35年23戸125人、同50年3戸5人。同書の「要図」には、平鍋14・内田8・中村2の計24戸が記載されている。氏神は八幡神社。
現地で特定できた屋敷跡は右岸に多かったが、家々は両岸にまんべんなく集まっていたよう。神社(写真7)も地図の位置に鎮座。墓では平鍋姓を確認。町史に「千代谷(ちよだに)とを結ぶ道に2箇所祀られている」とある地蔵尊(写真8・9)も見られ、上の地蔵は池田ではもっとも古いものとされている(永禄元年の刻銘)。
なお大字下荒谷は近世の今立郡下荒谷村。明治22年下池田村(のち池田村→池田町)の大字となる。昭和38年の豪雪の後無住となる(角川)。
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