◆三軒家(さんげんや)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「手結」(昭和32.4)を使用したものである
所在:安芸市伊尾木(いおき)(あるいは奈比賀(なひが)?)
地形図:土佐土居/手結
アクセント:サンゲンヤ
形態:川沿いのに家屋が集まる
標高:約330m
訪問:2013年1月
大字伊尾木(※)の北東部、名村(なむら)川右岸にある。
集落の位置を記した地図を忘れてしまったため、地名表記付近と思われる場所でもっとも傾斜が緩い地点(571mの標高点の南東)に見当をつけて探索。ここでは石垣で段々になった農地跡のほか、法名が刻まれた小さな碑が見られた(写真3)。屋敷跡と思われるような平坦地や割れた陶磁器もあり、かつての生活を窺わせる。
川沿いの古い道を伝い、次いで別の箇所(571mの標高点の東で、573m標高点の南)も訪問。屋敷跡とは特定できないが、こちらにも石垣が組まれた平坦地がある(写真6)。
なお帰宅後改めて地図を見ると、571mの標高点の南に比較的最近まで残っていた家屋があったよう。これら併せて3軒があったことが集落名の由来だろうか。
※ 「角川」の小字一覧には奈比賀の中に「三軒家」の地名が見られるが、本来はこちらの所属であったか。下流の奥栗も同様
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