◆大内(おおうち)
所在:加賀市山中温泉大内町(やまなかおんせんおおうちまち)
町の西南部にある。大内谷川上流で、大内峠のすぐそば。 〔現代編〕…大内町は昭和58年を最後に、全戸が山中漆器団地・加賀市別所(べっしょ)漆器団地・加賀市河南町(かわみなみまち)へ移住し、無住村となった。神社は現在国道の脇に鎮座し、1年に1度、離村した氏子(大内会)が集まる。 〔完結編〕…昔から林業と製炭で生計を立ててきたが、明治の末期から木地挽業が起こった。昭和10年頃には木地挽工場が7軒もあり、山中漆器の木製素地の一大産地であった。昭和20年代に入り、原木不足と昭和30年代に樹脂成型による素地作りが導入され、木地挽きから成型業へと転業する人が増えた。昭和37年の大火、山中漆器団地の造成に伴う流通の変化などにより移住する者が増えた。それぞれの移住先で、木地挽業や成型業を営んでいる。 なお昭和10年25戸、同35年23戸、同40年18戸、同45年13戸、同50年5戸、同55年2戸。同60年以降平成4年の調査まで0戸。神社は白山神社。
※ 原文ママ。「富士嶽」か。付近の富士写(ふじしゃ)ヶ岳に由来? なお「大内町」は近世の江沼郡大内村。明治22年西谷村の大字となり、昭和30年山中町の町名となる。明治22年23戸149人、大正9年31戸182人、昭和50年5戸21人(角川)。
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写真 碑 |