◆大道(おおどう)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「八尾」(昭和32.10)を使用したものである
所在:富山市八尾町大道(やつおまち―)
地形図:山田温泉/八尾
形態:山中に家屋が集まる
標高:約490m
訪問:2011年6月
町の西部にある。集落背後の山には城址が見られるが、この表門に入る大路脇に集落があった(地名の由来でもある)。城址の東側やや北寄りに等高線が緩くなった場所があるが、この付近が集落跡。
城址までの道は車道である程度整っているものの、こちらから集落へ通じる道は見つからず。改めて足谷(あしたに)集落付近より谷筋を登って訪問。ごく僅かにそれらしい道がついているが、非常に分かりづらい。急な山道をしばらく登ると、やがて傾斜が緩やかになった集落跡に到着。2、3軒くらいの屋敷跡が集まっており、いくらかの遺物も落ちている。南のほうへ歩くと地図にはない池があるが、その付近の平地は農地跡だろう。神社(鎌塚社。大道66番地)は確認できず。
資料『村の記憶』によると、無人化は昭和42年(ただし「角川」は同53年)。離村直前で坂上家・横井家の2軒。順路に「足谷川を渡って間もなく」とあるが、筆者が集落を指しているかは分からない。
なお大字大道は中世〜近世の婦負郡の大道村。近世は婦負郡田中郷のうち。明治22年室牧村(のち八尾町)の大字となる。慶応4年5戸29人、昭和4年4戸26人(角川)。
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