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◆五味島(ごみしま)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「白峯」(昭和32.7)を使用したものである

所在:白山市五味島
地形図:白峰/白峰
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約380m(水面は約460m)
訪問:(2011年8月)

 

 村の西部、手取(てどり)川左岸にある。手取川ダムにより水没した集落。
 現在は国道の五味島トンネルにより、左岸から集落付近を望むことは困難。深瀬(ふかぜ)大橋を渡り右岸より訪問を試みたが、土砂崩れにより道が塞がり到達できず。

 以下は村史より集落に関する記述を抜萃・要約。

 明治12年18戸、昭和35年14戸、同46年以降19戸。昭和50年1月手取川ダム建設により全戸移転完了。昭和49年8月20日、閉村式挙行。移転先は金沢市が多い
 氏神は五味島神社
 明治29年・昭和9年に水害により大きな被害があった
 かつてはボッカ・養蚕・製炭等が主な生業。昭和30年以降は会社員・公務員・土木関係など
 畑作物はアワ・ヒエ・が中心。麻はほとんどの家で栽培。大正時代郡の桑苗委託養成地に指定され、村内で唯一桑苗を栽培。大正7年が最盛期で、ほぼ全戸が経営。大正10年頃に衰退
 
養蚕は明治初期既に行われていた。大正年間が最盛期で、ほぼ全戸が従事。繭は主に白峰・鶴来【ともに現・白山市】などに出荷。
 製炭は昭和の不景気以後が最盛期で、ほとんどの家が従事。明治・大正期はボッカや養蚕が主で製炭従事者はほとんどなく、
他村の人が来往し従事していた
 以下は昭和48年の各戸の様子。

  屋号 備考
1 谷口 ニザ  
2 嶋山 シンゾ 雑貨商
3 島田 ソウハチ  
4 シチザイモ 寺院道場
5 中田 ヒョウヨモ  
6 ヒコ  
7 山口 ヘイダイ  
8 山本 シチロベ  
9 山瀬 ヒョウスケ  
10 クニ  
11 山下 セイスケ 石材業
12 山田 アライ  
13 山田 ユキ トタン職人
14 橋本  
15 山下 タカ  
16 山本 ユウチャン  
17 ジンシチ  
18 橋本 バクロ  

 また集落には、深瀬小学校五味島分校があった。開設は明治35年12月1日か(当時深瀬尋常小学校五味島冬季分教場)。閉校時期は不明。
 なお大字五味島は、近世の五味島村。明治22尾口村の大字となる。明治22年17戸94人、昭和48年19戸80人(角川)。

 

 

◆◆写真はありません◆◆

 

 

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