◆西大戸(にしおおと)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「和食」(昭和25.6)を使用したものである
所在:神山町下分(しもぶん)
地形図:阿波寄井/雲早山
形態:峠の周囲に家屋が散在する
標高:約550?〜650m 訪問:2011年11月
町の西部で大字下分の中部辺りにある。焼山寺(しょうざんじ)山の南に尾根が延びているが、この稜線の両側に家々立地するというやや珍しい形態をしている。
訪問は中喜来(なかぎらい)集落より。最近の地形図には破線の道が描かれているが、やや荒れておりたどりづらい。集落では、尾根の西側・東側それぞれ2箇所くらい、尾根上に屋敷跡1箇所と廃屋が見られた。また尾根を南に向かって歩くと、まとまった数の石塔や石仏がある(写真8)。
尾根の鞍部には「西大垰」と書かれた看板が立ち、「にしおおと」の読みが振られている(写真9)。その近くには何かが祀られていたような跡があり、裏手に五角柱の地神塔がある。側面にはそれぞれ「大己貴命」「埴安姫命」「倉稲魂命」「少名彦命」「■■皇太神(※)」と刻まれている。
※ ■は表層が剥離し読めない部分。同様の石柱は小井野など各地にもあり、「天照」と類推される
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