◆〆谷(しめだに)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「和食」(昭和25.6)を使用したものである
所在:阿南市大井町(おおいちょう)字〆谷
地形図:阿井/雲早山
アクセント:シメダニ
形態:谷沿いから山中にかけて家屋が散在する
標高:約150〜300m(登り口は約40m)
訪問:2011年10月
市の北西部にある。
訪問は〆谷口バス停より。地形図上では破線になっているが、標高200m付近までは自動車で登ることが可能。ここまでに、家屋や開けた農地跡を見ることができる。ここより上部では、地形図に記されている家屋(標高約210m。写真3)のほか左岸で2軒を確認(写真8・9)。うち最上部の1軒は現住。
この家の方(82歳)の話では、覚えている範囲(昭和24年)で6軒。多いときで8軒くらいあったのではないかとのこと。最近の転出は4年前で、すぐ下の1軒。その前が6年くらい前で、右岸の家(写真3)。炭焼き・自給用の水田のほか、ミカン栽培が盛んに行われていたという。しかし過剰な生産があったことなどにより価格は暴落し、さらに大雪により木が枯れて潰滅状態となってしまった。雪害の後は土木作業などに出て生計を立てていたという。昭和24年当時の6軒の内訳は、味間(みま)家4軒・三馬(さんま)家2軒。
なお喜来・〆谷分岐の手前に鉄筋の新しい家があるが、ここも小字〆谷に含まれる。
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