2014年
≪宿泊≫
【1月】
★和歌山県すさみ町
★串本町 ほか
・1日目
自宅―
神宮寺―矢野口―矢ヶ谷―串崎―下戸川―広瀬―住木谷―車中泊(すさみ町)
昨年は軽バン購入、さらにその後も何かと出費があり、慢性的な金欠が続いていました。今後の活動資金を蓄えるべく、この正月休みは小規模な集落旅行です。
・2日目
仮泊地―
鹿淵根―便田―田ノ郷―滝又―楠堂谷―上防己―柿垣内―自宅
【3月】
★栃木県藤岡町 【現・栃木市
】 ほか
・1日目 (移動中)
自宅―迫―車中泊(愛知・稲武町【現・豊田市】)
所用のため、故郷相模原へ。
・2日目
仮泊地―矢作ダム周辺(牛地・中切・釜井・漆畑・久木)―黒松
―車中泊(神奈川・箱根町)
これらの訪問地は2013年11月にも訪れたのですが、フィルムの不良のため写真が残せなかった場所です。雨が降っていたりダム湖の水位が高かったりと条件は悪かったのですが、とりあえずの挽回を果たすことができました。
そういえば
2008年の愛媛では、フィルムの紛失により多くの記録が水の泡となってしまいました。この遺漏を取り戻すことができれば、なお心残りはないのですが…。
・3日目 時々
仮泊地―(帰省中)―津久井湖記念館―車中泊(東京・八王子市)
・4日目
仮泊地―栃木市藤岡図書館―栃木市藤岡民俗資料館―旧谷中村(下宮・内野・恵下野)―(一時仮眠)―自宅
旧谷中村は、鉱毒被害と遊水地化により強制的に廃止された明治時代の行政村です。かつてそこには、立ち退きを迫る県や政府と残留住民との間に激しい鬩ぎ合いがありました。今やそこに悲壮な過去があったことは夢の跡、のどかな自然の広がる憩いの場となり、多くの人々に親しまれています。
なお当時の現地は河川と沼に囲まれた低湿地で、決して好条件とはいえないこの土地に一村が成立していたということも驚きです。やはり度重なる水害は避けられなかったようで、谷中村の歴史は氾濫する河川との闘いでもありました。
【5月】
★三重県紀宝町
尾鷲市
★海山町 【現・紀北町】 ほか
・1日目
自宅―産屋敷―奥野々―杉山地―奥地―テント泊(尾鷲市)
奥地の訪問の後、探索中に携帯電話を紛失したことに気付きました。仮に道から外れた場所で落としていた場合、その足跡を正確に追うことは困難であり発見は絶望的です。一縷の望みに賭け行程を顧みること数十分、小川のほとりで無事発見しました。どうやら小川を飛び越え着地した際に落としてしまったようです。憂いと焦りの気持ちが一気に掻き消え、思わず「あった…」と独り言を漏らしてしまいました。
ちなみにこの時は、以前使っていた小物入れ(マジックテープ式)が古くなって閉じなくなってしまったため、ファスナー式のものに交換したばかりでした。閉め方が良くなかったようで、以後気をつけなくてはなりません。
・2日目
仮泊地―
盛松(元盛松)―行野(元行野)―向井―寺倉―自宅
★北海道喜茂別町
★京極町
★倶知安町
★積丹町
★神恵内村
★蘭越町
★黒松内町
★島牧村
★奥尻町
★今金町
★上ノ国町
★上磯町 【現・北斗市】
★八雲町
★壮瞥町
★大滝村 【現・伊達市】
★千歳市
★苫小牧市
★三石町 【現・新ひだか町】
★穂別町 【現・むかわ町】
★占冠村 ほか
・1日目・2日目 (フェリー)
自宅―三重県立図書館―敦賀港―船内泊―苫小牧港―車中泊(恵庭市)
・3日目 のち
仮泊地―札幌市中央図書館―車中泊(札幌市南区)
この日の夜は、常々SNSで交流のあったナルセさんとの初顔合わせ。彼は道内の学校を有した無住集落・高度過疎集落をつぶさに調査しており、HEYANEKOさんの信頼も厚い人物です。彼のブログやSNSの記事、また事前の私とのやりとりから滲み出る誠実ささながら、実際のナルセさんもイメージそのままの実直な好青年でした。
彼の調査スタイルはとても地域に根差したものであり、かつての住民からの詳しい聞き取りや現地への同行を計画的に行っています。その姿はまるで郷土史家を髣髴とさせ、資料からは語られることのない貴重な情報を次々と発掘しています。私がこのように拙いサイトで浅学を晒している傍ら、いつの日か彼の地道な活動が日の目を見る時が来るのでは、と思っています。
・4日目
仮泊地―
豊羽鉱山―富士見台―壮園―新陽―旭野―東花―車中泊(京極町)
・5日目
仮泊地―
脇方―甲斐―山梨―高嶺―轟―大江鉱山―稲倉石鉱山―車中泊(小樽市)
・6日目
仮泊地―北海道立図書館―車中泊(余市町)
・7目目 のち一時
仮泊地―浜婦美―笠泊―島武意―二万保―(茅華泊)―シテキサン―武威―西の河原―オブカル石―トーマル―ウエンドマリ―車中泊(蘭越町)
・8日目 のち
仮泊地―
旭台(蘭越町)―川上―絹丘―五十嵐―植原―折川―メップ鉱山―旭台(今金町)―車中泊(北檜山町【現・せたな町】)
・9日目 (フェリー) 一時
仮泊地―
日中戸―ヌタップ―泉岱―瀬棚港―奥尻港―球浦開拓―旅館にて宿泊(奥尻町)
・10日目 (フェリー) のち
宿―
藻内―幌内(奥尻町)―奥尻港―江差港―車中泊(上ノ国町)
奥尻島といえば、平成5年に起こった北海道南西沖地震がまだ記憶に新しいところです。津波により沿岸部では大きな被害が生じましたが、青苗を始め多くの被災地は不屈の努力で復興しました。一方藻内や幌内はあまり顧みられることなく、今でも寂寞とした光景が広がっています。藻内は一部住民が通いで滞在しているものの、幌内は温泉客・釣り客が訪れるのどかな集落があったことは、今となってはまったく想像もつきません。
私が東北地方の太平洋側に足を踏み入れる勇気が持てるのは、いつになるのでしょう。
・11日目 のち 仮泊地― 中外(上国鉱山)―今井鉱山―白坂―羽根差―上目名原野―上目名―峠下(厚沢部町)―佐助沢―峩朗―湯の沢(上磯町)―車中泊(恵山町【現・函館市】)
・12日目 仮泊地― 荒砥―函館市中央図書館―寒川―精進川―雨鱒川―車中泊(森町)
・13日目 仮泊地―二股―熊嶺―上鉛川―八雲鉱山―八線―富咲―夏路―東栄―車中泊(黒松内町)
・14日目 仮泊地―岩屋―幌内(豊浦町/長万部町)―美利加浜―(樺利平)―黄渓―駒別―(清陵)―清原―車中泊(大滝村【現・千歳市】)
この日の岩屋・幌内・美利河浜付近には、秘境駅として有名なJR室蘭本線小幌(こぼろ)駅があります。地図からでもその隔絶された環境は想像はつきますが、訪れて納得、国内にこれほどの秘境駅は類を見ないでしょう。ここには熱烈な愛好者による、手作りのガイド冊子が置かれています。簡素な作りとは裏腹に、よくここまで調べ上げたと言えるほどの詳しい内容で、私も深い興味を持って周辺の探索に備え参考にさせてもらいました。 黄渓では、相計ったかのようにHEYANEKOさんのチームと鉢合わせ。思いがけない合同探索となりました。この旅の事前のやりとりでお互いに黄渓を訪れることは確認していたのですが、日どころか時間までもがほぼ一致してしまうとは…。なんとも不思議なものです。 さて、HEYANEKOさんチームのメンバーは、HEYANEKOさん・彼の奥さん・ウインデーさんの3人。このウインデーさんも先述のナルセさん同様道内の学校を有した無住集落・高度過疎集落を独自に調査しており、やはりHEYANEKOさんの信頼の厚い人物です。単独行動が主体であったり、多くの秘境を訪れていたり、僅かな痕跡に感激したりと、どこか私に似ているような気がします。野性味溢れた探索スタイルが魅力で、藪も斜面もなんのその、自力で為し得るあらゆる手段を駆使し、神路や高見といった難関に到達した実力は相当なものと言えるでしょう。 私が次に北海道を訪れるのは、おそらく当分先のことになるでしょう。ナルセさん・ウインデーさんとの出会いは貴重な出来事となりました。
・15日目 仮泊地―千歳鉱山―恵庭鉱山―水明郷―藤の沢―丸山―柏原―静川―弁天―上幌内―車中泊(新冠村)
・16日目 のち 仮泊地―高見―二川―美河―ビジネスホテルにて宿泊(苫小牧市)
・17日目 のち 宿―累標沢―長和―新登川―福山―車中泊(占冠村)
・18日目 仮泊地―ニニウ―下トマム―湯の沢(占冠村)―峠下(占冠村)―小樽港―船内泊
・19日目〜 (フェリー) 舞鶴港―(一時仮眠)―自宅
【8月】
★鹿児島県出水市 ★熊本県錦町 ★相良村 ★五木村 ★泉村 【現・八代市】 ★矢部町 【現・山都町】 ★砥用町 【現・美里町】 ★波野村 【現・阿蘇市】 ★一の宮町 【現・阿蘇市】 ★南小国町 ★菊池市 ほか
・1日目・2日目 時々(移動中) 自宅―車中泊(山口)―車中泊(熊本・水俣市)
・3日目 仮泊地―金床―樋之谷―大谷―高川―(平瀬渡)―馬氷―岩屋―車中泊(錦町)
・4日目 のち 仮泊地―大平尾―大平―野原―藤田―小浜―金川―清楽―嶽(五木村)―車中泊(五木村)
・5日目 のち 仮泊地―嶽(泉村)―奥―西の岩―朝日―朝日峠―古屋敷―(四方田)―内口―車中泊(矢部町)
・6日目 のち 仮泊地―内大臣―角上―平―日当―九折―小田尾―糸原(北糸原)―車中泊(五木村)
・7日目 のち 仮泊地―柿ノ生―飯田―旅館にて宿泊(南阿蘇村)
・8日目 時々 宿―古戸―城山―鬼ヶ城―竜ヶ鼻―桜ヶ水―日ノ尾―小杉―長崎―(牛蒡草)―車中泊(小国町)
・9日目〜 時々(九州) 仮泊地―牛蒡草―道休―大鶴―竜門ダム関連(下半尺・上半尺・中山・中須)―椎場―一時仮眠―自宅
【11月】
★福岡県北九州市小倉南区 ★行橋市 ★添田町 ★嘉穂町 【現・嘉麻市】 ★甘木市 【現・朝倉市】 ★三輪町 【現・筑前町】 ★那珂川町 ★佐賀県東脊振村 【現・吉野ヶ里町】 ★三瀬村 【現・佐賀市】 ★富士町 【現・佐賀市】 ほか
・1日目・2日目 自宅―車中泊(広島)―大空―(山田)―車中泊(福岡・久山町)
・3日目 仮泊地―白木―犬鳴―池河内―山田―鱒淵ダム関連(屋敷・福智)―車中泊(香春町)
・4日目 時々 仮泊地―屋敷―満干―内蔵―千仏―油木ダム関連(鳥ノ原・丸淵)―戸谷―車中泊(嘉穂町【現・嘉麻市】)
・5日目 仮泊地―古屋敷―榎谷―火ノ谷―岩骨―稚児忘―鎌寺―石坂―石ヶ谷―灰保―角枝―車中泊(甘木市【現・朝倉市】)
・6日目 のち 仮泊地―江川ダム関連(鮎帰・高野河内・大河内・尾払・馬場野)―小石原川ダム関連(河原瀬・稗田・栗河内・水浦)―佐ノ浦―上ノ滝―米冠―(面掛)―ビジネスホテルにて宿泊(筑紫野市)
・7日目 のち 宿―筑紫野市民図書館―鳥栖市立図書館―車中泊(鳥栖市)
・8日目 仮泊地―四郎五郎―道十里―網取―桑河内―東小河内―小川内―辰巳谷―北山ダム関連(落合・井田・下ノ原・関屋・丸田)―嘉瀬川ダム関連(小ヶ倉・鷹の羽・東畑瀬)―車中泊(多久町【現・多久市】)
・9日目〜 時々(九州) 仮泊地―西宇土―仏坊―柳―水無―福岡県立図書館―一時仮眠―自宅
【12月-2015年1月】
★高知県物部村 【現・香美市】 ★香北町 【現・香美町】 ★夜須町 【現・香南市】 ほか
・1日目 (フェリー) (和歌山) (四国) 自宅―和歌山港―徳島港―高知県立図書館―車中泊(香北町【現・香美市】)
・2日目 時々 仮泊地―沖ノ谷―鴨ヶ峯―大峯―桑ノ川影―桑ノ川日浦―送畑―車中泊(物部村【現・香美市】)
大峯の探索中、獣害防止の古いネットに絡まったシカに遭遇。逃れようと必死にもがき、息遣いも荒々しく聞こえます。ややもすれば「ご馳走」となって我々の命をつないでくれるのでしょうが、悲しいかな、私にはその技術も時間的な余裕もありません。彼はおそらく、今後誰に見つかるともなくその生涯を終えるのでしょう。私はこれまで幾度となく非意図的な殺生に遭った動物を見ているのですが、その姿がこのシカと重なります。後ろ髪を引かれながらも、無為に消え行く命を儚むしか術がありません。 また送畑ではイノシシに遭遇。立ち止まってラジオをいじり、再び歩き出したところでした。急斜面を強引に登っていたためあまり上は見ていなかったのですが、まさかイノシシの足下で止まり、頭上でじっと見つめられていたとは…。私が動くやいなや一目散に逃げて行きましたが、猟期は犬に追われて理性を失っている場合もあり、特に気をつけなければなりません。
・3日目 仮泊地―川之瀬―上岡―巣山―かげむね―佐賀野―柿ノ久保―車中泊(物部村【現・香美市】)
・4日目 のち 仮泊地―光石―射込―上倉―仲木屋―沢谷―ビジネスホテルにて宿泊(高知市)
・5日目 一時(以下2015年) 仮泊地―沢谷―天王―熊押―(柿ノ久保)―車中泊(物部村【現・香美市】)
熊押からの帰途、往路とは別のルートを利用したところ道を失い、気が付くと先日に訪れた柿ノ久保に着いしてしまいました。最寄の人里に着いた頃にはすっかり夕闇です。車を停めた大栃まで国道をとぼとぼ歩いていたところ、他県ナンバーの車の運転手に声を掛けられ大栃まで送っていただけることに。実はこの方、かつて大栃界隈に住んでいたとのことで、熊押にまだ住民がいた頃のこともご存知でした。久々の失態でしたが、旅先で人の親切に触れるきっかけとなり、良い元日を迎えることができました。
・6日目 一時 仮泊地―遠石―壱ノ瀬―大久保―松尾―古井―車中泊(物部村【現・香美市】)
・7日目 (フェリー) 仮泊地―白尾―(東山)―西有川―梼―山目野―徳島港―和歌山県港―自宅
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