◆沢谷(さわたに・さわだに)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「手結」(昭和32.4)を使用したものである
所在:香南市夜須町沢谷(やすちょうさわたに)
地形図:美良布/手結
形態:谷沿いの斜面に家屋が散在する
標高:約300〜650m
訪問:2014年12月・2015年1月
町の北部、赤野(あかの)川上流部にある。長者が森(ちょうじゃがもり:山岳名)の南。
「角川」によると、大字としての沢谷は明治29年東川村(現在は香南市および芸西村の各一部)に成立。昭和30年からは夜須町の大字となる。また昭和30年代から過疎化が進み、同55年には無住となったとのこと。
訪問は、まず林道畑山仲木屋線にて上方より。日没が迫っていたことや道の荒廃、そして途中の谷で道が押し流されていたこともあり、道から近い部分を一瞥したにとどまったが、1箇所の屋敷跡といくらかの農地跡が確認できた。なおこの一帯は仲木屋分校の校区であった「沢谷の上分」と思われる。翌日改めて下方より訪問。前日よりも探索に時間をかけることができたが、僅かに屋敷跡と農地跡を確認したのみであった。往時の家々は大字内に広く分散し、その全体像を見るには時間を要する。
|