◆中山(なかやま)

※ 明色部
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「八方嶽」(昭和22.4)を加工し使用したものである
所在:菊池市班蛇口(はんじゃく)
地形図:八方ヶ岳/八方ヶ岳
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約250m(水面は約270m)
訪問:2014年8月
大字班蛇口の南部、迫間川(菊池川支流)沿いにある。鳳来(ほうぎ)川との合流部付近で、その左岸側(南側)に立地。対岸は中須。
現在は竜門(りゅうもん)ダムの人造湖(斑蛇口(はんじゃく)湖(※1))に多くが水没しているが、高所にあった農地の跡や宅地?は現在でも確認できる。また県道沿いの鳳来集落の入口付近には広場が設けられ、水没した学校の門柱や、その傍らにあったという碑が移設されている。以下は碑より学校の沿革。
明治14.2(※2) |
中山小学校開校(字中山) |
明治24.4(※3) |
竜門尋常小学校中山支校となる |
明治24.7 |
校舎移転(字中須) |
明治26.4 |
竜門尋常小学校中山分教室となる |
明治31.12 |
独立。中山尋常小学校となる |
大正3.4 |
校舎移転(字射場の本) |
昭和16.4 |
中山国民学校となる |
昭和17.4 |
高等科併置 |
昭和22.4 |
中山小学校となる |
昭和55 |
閉校 |
また別の碑文より、校区は穴川・鳳来・中須・中山・二ッ野であったことが窺える(※4)。
なお市史によると、ほとんどの住民は市内玉祥寺(ぎょくしょうじ)の遊蛇口(ゆうじゃく)地区の代替宅地に移転したとのこと。
※1 大字は「班蛇口」、ダム湖は「斑蛇口」の表記
※2 市史では明治7年4月
※3 市史では明治20年4月
※4 ダム施設の方から窺った話でも同様。上半尺の二ッ野と古閑を境に、南は龍門小学校の校区であった
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