◆内野(うちの) 所在:栃木市藤岡町内野(ふじおかまち―)
町の南部、現在の渡良瀬(わたらせ)川と群馬との県境に挟まれた場所にある。現在の渡良瀬遊水地内で、大まかに第1調整池から「史跡保存ゾーン」にかけての地域。渡良瀬遊水地の造成に伴い離村。旧谷中村の3大字のひとつで、明治9-22年の下都賀郡内野村。なお地図画像の明色部が旧内野村の範囲(町史を参照にしている)(※1)。 ・横堤村…元禄年間、下宮村の枝村として成立。下宮郷の最北。天保年間の「村鑑」によれば25戸105人。神社に八幡宮・太神宮があった このうち赤渋村は無住となったため周囲の村に包含され、明治9年4月(※3)には5箇村が合併し内野村となる。 また藤岡歴史民俗資料館およびパンフレットにある土地利用図には、神明宮・八幡宮・日枝神社といった神社や、佐平沼・大神沼といった沼が見られる。また農地は畑が多く、水田は北側に集中していることが窺える。 ※1 現行の大字内野の区域は、旧大字恵下野の全域と同下宮の大部分を包括。旧村域とは大幅に異なっている 現在は遊水地として整備され、見渡す限りの葦原となっている。全域が渡良瀬遊水地の調整池となっており、河川の氾濫等の際には浸水。東側の水路に近い一角で墓の基礎のようなものが確認できたが、集落の痕跡はほぼ皆無に近いと思われる。
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