◆下宮(したみや)
所在:栃木市藤岡町下宮(ふじおかまち―)・藤岡町内野(―うちの)
町の南部、現在の渡良瀬(わたらせ)川と谷田(やた)川に挟まれた場所にある。現在の渡良瀬遊水地内で、大まかに「史跡保存ゾーン」より南の地域。渡良瀬遊水地の造成に伴い離村。旧谷中村の3大字のひとつで、近世〜明治22年までの下都賀郡下宮村。なお地図画像の明色部が旧下宮村の範囲(町史を参照にしている)(※1)。 ※1 現行の大字下宮の区域は、北川辺町【現・加須市】小野袋(おのぶくろ)付近の、県境蛇行部と県道に挟まれた部分のみ。残りの旧大字域は大部分が内野に編入され、旧村域とは大幅に異なっている。数世帯が現住(「角川」によると、昭和58年の時点で14戸69人) 現在は遊水地として整備され、ほとんどが谷中湖の用地となっている。ただし北端の一角は先述の「史跡保存ゾーン」として保全され、谷中村役場跡(写真2)や雷電(らいでん)神社跡(写真15・16)・延命(えんめい)院跡(写真17)、また複数の屋敷跡の痕跡を確認することができる。(ただしいずれも塚のようになっているのみで、明瞭な基礎や区劃があるわけではない)。殊に延命院跡の墓石・石塔群(写真18)は、往時を物語る数少ない名残となっている。
延命院は室町時代に谷中村古川に創立された寺院であり、共同墓地の墓石は江戸時代初期より連綿と存在する.谷中村は五穀豊穣の地として栄えていたが、足尾鉱毒事件により、この延命院もまた強制買収され廃寺となりいまわずかに墓石を残すのみとなる
雷電神社は、旧谷中村のほぼ中央の丘の上に鎮座し、谷中村民の深く崇敬した社である。
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≪役場付近≫ | |
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≪「下宮」表記付近≫ | |
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≪下本郷≫ | |
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≪船渡≫ | |
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