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◆大久保(おおくぼ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「大栃」(昭和28.12)を使用したものである

所在:香美市香北町大束(かほくちょうおおつか)
地形図:奈呂/大栃
形態:山中に家屋が集まる
標高:約760m
訪問:2015年1月

 

 大字大束の東部、御在所(ございしょ)山南東の斜面にある。
 現在は麓の梅久保(うめくぼ)から通じる林道が当地を横断しており、車輛で容易に訪問ができる。現地では数箇所の屋敷跡のほか、林道沿いと集落南西に祠(写真10・11)、祠のそばに古い墓地(写真12)が見られた。最近の地図で神社の記号が記されているものの、これは既に廃されている(写真13)。また集落北西にはこれとは別に木製の鳥居が設けられているが、御在所山への登山口だろうか(写真14)。当地と大屋敷集落の間にある鞍部からも御在所山および韮生山祇神社への登り口があり、こちらには石造りの立派な鳥居と石段が設けられている(写真15)。
 新版町史によると戦後の開拓地としても選定され入植者があったとのことだが、旧来の大久保集落(※)とは別の場所に居住区が設けられたと思われる。集落北東のやや傾斜が緩くなった辺りだろうか。

※ 集落内の灯籠(写真3)にも「明治二十一年二月吉日」とあり、また古い墓地もあることから少なくとも全域が戦後の開拓集落とは考え難い。なお大束の大久保であることが明記されており、猪野々(いのの)にある大久保集落との混同はない

 


写真1 屋敷跡


写真2 廃屋

写真3 写真2灯籠。小松氏の名が刻まれる(写真中央やや下)

写真4 屋敷跡

写真5 屋敷神?

写真6 同?

写真7 屋敷跡

写真8 屋敷跡の一部

写真9 索道(物資運搬用)発着点

写真10 祠

写真11 祠

写真12 古い墓地

写真13 神社跡

写真14 集落内の鳥居

(写真15 御在所山・山祇神社鳥居)

 

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