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◆幌内(ほろない)



※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「奥尻島北部」(昭和36.1)を使用したものである

在:奥尻町湯浜(ゆのはま)
地形図:神威脇/奥尻島北部
形態:河口付近に家屋が集まる
離村の背景:災害
標高:約10m
訪問:2014年5月

 

 字湯浜の北西部、幌内川の河口付近にある
 地元の方の話では、平成5年の大地震(※1)に伴う津波により離村したとのこと。
 町史によると、罹災時2戸3人。木造家屋や番屋は流失は免れたもののほとんどが全半壊し、また国民宿舎も被災している。幸いにも人的被害はなかった。なお集落にあった薬師神社は、当地に湧出している温泉に病気の治癒の効能があったとされていたことが由来し(※2)、明治2年に勧請。
 町教育委員会から頂いた資料では、昭和29年には10戸があったよう。
 現在集落の痕跡はほとんど残っておらず、罹災後は基礎もすべて撤去されたよう。藻内のように再び人の手が入っている様子はない。国民宿舎の跡地には、温泉設備の一部が残っている。右岸側の屋敷跡裏手には階段が設けられており、最上部まで登ってみたが特に何も見られなかった。

※1 北海道南西沖地震
※2 薬師神社に祀られる薬師如来は、主に病気平癒にご利益がある

 


写真1 地名表記(下に「幌内温泉」左上に「幌内地区」)(以下左岸)

写真2 国民宿舎跡

写真3 写真2にて。温泉設備

写真4 遺構

写真5 遺構

写真6 宅地跡(以下右岸)
※ 新町史上巻、265頁の写真3-40付近であるよう

写真7 屋敷跡脇の痕跡
※ 新町史上巻、264頁の写真3-39に、似たような段違いの杭状のものが見られる

写真8 防潮堤

写真9 防潮扉

写真10 右岸側俯瞰

写真11 浜俯瞰

 

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