※ 豊浦町・長万部町ページ共通


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◆幌内(ほろない)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「辨邊」(大正8.12)を使用したものである

在:豊浦町礼文華(れぶんげ)・長万部町静狩(しずかり)
地形図:礼文華峠/豊浦
形態:河口付近に家屋が少数集まる
標高:数m(屋敷跡) 約50m(駅)
訪問:2014年5

 

 豊浦町および長万部町との境界付近、JR室蘭本線小幌(こぼろ)駅から、まっすぐ南に向かって降りた浜辺にある集落は谷の右岸側の字静狩、左岸側の字礼文華両地区に亘っており、小幌駅の所在は豊浦町。
 書籍『北の無人駅から』には著者による元小幌駅員(昭和2年生)への聞き取りがあり、「駅からまっすぐ下に降りたところの浜に、まず一人。その隣りに並んで2軒」(表記は原文ママ)とのこと。当時は漁師の子供(※)が小幌駅から礼文の小中学校まで汽車通学しており、多い時で10人以上通っていたという。
 この駅員は昭和20年代から30年代にかけて小幌に釣り客の誘致を図っており、浜では昭和30年代より釣り客相手の民宿が営まれるまでになっている。民宿は漁師の
(とう)氏により営まれ、夏は釣り人、冬はトンネルの点検・補修に訪れる業者の出張宿として利用され、漁と民宿の稼ぎで礼文周辺でも指折りの収入を挙げていたという。昭和47年頃まで居住。
 
なお小幌駅を取り上げた章の扉には取材時のメモと思われる走り書きがあり、これによると豊浦側に1軒(陶)、長万部側に2軒(藤村・山田)の名が記されている

※ ほか近辺には岩屋美利河浜に人家があった

 


写真1 浜

写真2 屋敷跡の石垣。看板は密漁禁止を呼びかけるもの

写真3 屋敷跡の遺構(右岸〔=長万部町〕側)

写真4 浴槽跡(右岸)

写真5 何かの釜(左岸〔=豊浦町〕側)

(写真6 小幌駅にて)

(写真7 駅名標と時刻表)

(写真8 駅前の案内看板)

(写真9 国道の小幌橋)

 

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