◆野原(のはら)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「頭地」(昭和22.9)を使用したものである
所在:相良村四浦西(ようらにし)
地形図:頭地/頭地
形態:川沿いに家屋が集まる 標高:約210m
訪問:2014年8月
大字四浦西の東部、川辺(かわべ)川右岸にある。現在計画中の川辺川ダムにより、対岸の藤田や五木村のいくつかの集落とともに水没が予定されている。
村誌によると集落の元祖は6軒と推測され、その後分家や転入により戸数が増加したとのこと。また同書による元住民への聞き取りより、農業(焼畑)・炭焼き・林業等が主な生業であったことが窺える。昭和7年木製の藤野橋が完成。電気導入は昭和11年で、藤田と同時期。昭和49年31戸104人。昭和58年までに全戸転出。以下は学校の沿革。
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(開校) |
昭和16 |
四浦国民学校野原分教場となる |
昭和22 |
四浦小学校野原分校となる |
昭和36.4 |
独立。野原小学校となる |
平成6.3.31 |
閉校 |
訪問は、まず現在の新しい野原橋から旧道伝いに接近したが、集落手前に広く深い水路が通されており到達できず(写真2)。改めて四浦隧道の南側から分岐を下り現地に到達。住宅跡地の痕跡もほぼ見られず、学校跡も廃土によるものか堆く盛り土されている。朽ちながら残っている吊り橋(写真4。先述の藤田橋?)が数少ない名残。
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