◆羽根差(はねさし)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「上ノ国」(昭和37.6)を使用したものである
所在:上ノ国町羽根差?
(地図サイトでは石崎(いしざき)および汐吹(しおふき))
地形図:石崎/上ノ国
形態:海沿いに家屋が集まる(旧集落)
標高:数m(旧集落)
訪問:2014年5月
町の西部海沿いにある。境界は大沢川以南長内(おさない)川以北の地域と思われるが、地図サイトでは字石崎および汐吹となっている。
「角川」によると、長内川右岸の小さく突き出た岬の北側の海岸にかつての集落があったとのこと。字羽根差は昭和10年からの行政字で、もとは上ノ国村大字石崎村の一部。
『上ノ国村史』によると、諸資料から分かる戸口の変遷は以下のとおり。
年 |
表記 |
戸数 |
出典 |
寛文9(1669) |
はねさし |
「家三軒」 |
津軽一統志 |
天明6(1786) |
羽根差村 |
「十足らず」 |
蝦夷拾遺 |
文化8(1811) |
羽根差 |
7戸 |
檜山番所池田早寿手控 |
天保9(1838) |
〃 |
7戸18人 |
松前・箱館・江差三ヶ所附東西村調 |
安政3(1856) |
〃 |
20戸 |
蝦夷行程記 |
明治26 |
〃 |
5戸 |
神社氏戸数 |
大正8 |
〃 |
6戸35人 |
|
旧集落は未訪問、国道沿いのみの訪問となった。汐吹側では屋敷跡と思われる平地、石崎側では倉庫のある広い平地がある。また最近の地図では長内川右岸側に畑の記号となっている一角があるが、国道を挟んだ向かいには何かの小屋(写真6)が見られた。
|