◆峠下(とうげした?)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「石狩金山」(昭和37.1)を使用したものである
所在:占冠村占冠 地形図:占冠/石狩金山
形態:川沿いに家屋が少数集まる
標高:約440m
訪問:2014年5月
字占冠の北部、鵡(む)川支流のパンケシュル川沿いにある。占冠村と南富良野町を結ぶ金山(かなやま)峠の下に位置した茶屋集落。
村史および現地の説明によると、現地にあった茶屋は2軒。一方の起源は通称「ぢいさんばあさん茶屋」で、明治43年に付近から材の搬出があった際に、飯場の某氏が開いたもの。のちに山屋氏の経営となり、馬宿も開始。大正8年には杉山氏が引継いだ。もう一方は岩崎氏が始めたもので、のち「峠の茶屋のおにばば」として名が知られた。この「鬼婆」の顔を見ると、おこり(瘧)が治るという逸話がある。2代目は永井氏、3代目は北村氏が引き継ぎいだが、自動車輸送の登場と共にその役目を終えている。杉山氏は昭和26年に字占冠地内の市街地に進出し、商業を営んだよう。
現地には「峠下茶屋之跡」と刻まれた碑のある平坦地があるのみで、往時の面影はほとんどない。
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