◆五十嵐（いがらし） ※　この地図は、国土地理院発行の1／50,000地形図「歌棄」（昭和44.10）を使用したものである 所在：黒松内町五十嵐 地形図：熱郛／歌棄 形態：川沿いに家屋が集まる 標高：約30m（中心部） 訪問：2014年5月   　町の北西部、朱太（しゅぶと）川支流の五十嵐川沿いにある。 　町史および「角川」によると、明治26年には五十嵐川下流に既に2、3戸の農家が入地していたという。明治36年には水利をもって澱粉を製造。戦後には上流の高台が開拓地に区画され、樺太や満洲からの引揚者および静岡県出身者など21戸82人が入植。しかし昭和47年肉牛生産を目的とした日東農場が設立されると、経営地を現物出資して全戸が離農した。昭和60年4戸7人。また字五十嵐は昭和9年から現在の行政字。もとは樽岸村大字湯別村の一部、エンガライス・中ノ川・万之助沢・添別。 　以下は学校の沿革。 　昭和27.2.8 　中ノ川小学校五十嵐分校開校 　昭和34.4.1 　独立。五十嵐小学校となる 　昭和42.3.31 　閉校 　現在は域内が広く牧草地になっており、当時の痕跡はほとんど残っていない。学校跡付近を施設の方に教えていただいたが、施設が建っているのみで面影はない（写真2）。なお字の東端、五十嵐川の左岸河畔には管理家屋が1軒ある。
写真1　「団体営農道　五十嵐地区」	写真2　畜舎（学校付近）
写真3　牧草地のサイロ跡	写真4　道と牧草地