◆産屋敷(うぶやしき)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「新宮」(昭和28.4)を使用したものである
所在:紀宝町大里(おおざと)
地形図:大里/新宮
形態:緩い谷沿いに家屋が集まる
標高:約150〜200m
訪問:2014年5月
大字大里の中南部、相野谷(おのたに)川支流の那智河(なちご)谷の流域にある。
訪問は那智河谷左岸の車道終点付近より。標高約150m付近で横道に取り付きこれを西にしばらく進むと、集落下端付近の農地跡に到着。段々に石垣が築かれた農地跡が緩い谷に広がる。さらに標高約200m付近の横道に向かって農地跡を登っていくと、屋敷跡を1箇所と、もう1箇所の屋敷跡と思われる平坦地を確認できた。
麓の湯之戸で伺った話では、覚えている範囲(50年ほど前か)で既に無住になっていたという。大里には産屋敷(うぶやしき)家が何軒もあるとのことで、当集落が発祥である可能性が高い。
なお町誌によると、大正の終わりころまで「岐守氏」(姓名不詳)宅に鍛冶屋があったという。
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