◆高嶺(たかみね)
所在:倶知安町高嶺 地形図:倶知安/倶知安 標高:? 訪問:2014年5月
町の中部南寄り、尻別(しりべつ)川左岸側の傾斜地にある。
「角川」によると、戦後引揚者が入植したが数年で離農したとのこと。行政字としては昭和10年からのもので、もとは倶知安町の一部、マツカリヌプリ。地名の由来は羊蹄(ようてい)山に近い台地であることによるという。成立時の世帯数は0。昭和2年山崩れで耕地約30町歩が流出。昭和40年代に本州の不動産業者によって土地の分譲販売がなされ、離農跡地の大部分は不在地主の所有に帰した。
字の区域は飛び地状に3箇所に分散しており、ソウスケ川(尻別川支流)の上流部に2箇所、半月湖の北側から東側にかけて1箇所。このうち中央の区域のみを訪問したが、藪や植林地になっているのみで生活の痕跡は見つからず。
なお地形図では「高嶺」の表記とともに建物が記されている場所があるが、こちらは字高砂(たかさご)になる。
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