◆黄渓(おうけい)
所在:壮瞥町黄渓
町の東南部、長流(おさる)川支流の弁景(べんけい)川上流にある。硫黄を産出した鉱山に伴う集落。 ※1 本文では「北海道硫黄株式会社が、(中略)新会社として大正九年四月幌別鉱業所を発足した」とあるが、「幌別鉱業所」を会社とする表現はやや疑問。同社の幌別鉱業所となったと考えるの自然か。項の見出しも「北海道硫黄株式会社幌別鉱業所」とある。なお同社が所有した鉱業所として嬬恋村(群馬)の小串硫黄鉱山(=北海道硫黄株式会社小串鉱業所)がある 当地にあった学校の沿革は以下のとおり。 (小学校)
(中学校)
※3 弁景尋常小学校の誤り? また神社として「硫黄山神社」があり、鉱山の安全と隆昌を祈願し大正9年創立。閉山に伴い昭和48年登別市鉱山町(こうざんちょう)の神社に合祀された。 探索はHEYANEKO氏・ウインデー氏(SNSの友人)と共同で行った。現地では道道の分岐から約900m進んだ辺りを中心に、いくらかの廃墟が残存。病院とされる建物(写真6)の裏には緩い階段を登ってやや広い平坦地があり、ウインデー氏によると小学校跡である可能性が高いとのこと(※)。平坦地の隅には大型の便槽(写真8)が確認でき、大人数を擁した施設であったことが想像できる。さきの緩い階段の登り口付近には門柱のような遺構が朽ちながら残っている。ただし対になった門柱の間に水路が通され、妙な構造になっている。なお住居の建物は残っておらず、住宅群跡には僅かな遺構が散見されるのみ。さらに道路が弁景川を渡る辺りまで歩いてみたが、鉱山関連の遺構が少し見られた程度。 ※追記 のちHEYANEKO氏により断定 |
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写真1 黄渓橋 |
写真2 鉱業所方面を望む |
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写真3 プロパンガス庫 |
写真4 浴場 |
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写真5 写真4にて。浴槽 |
写真6 何かの建物 |
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写真7 病院 |
写真8 小学校前の階段 |
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写真9 小学校便所 |
写真10 門柱(水路に落下。写真上側に基部が見える) |
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写真11 石垣 |
写真12 集落内の道 |
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写真13 石垣と電柱 |
写真14 石垣と登り道 |
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写真15 住宅跡 |
写真16 住宅跡 |
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写真17 住宅跡の遺構 |
写真18 何かの建物 |
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写真19 石垣 |
写真20 遺構(写真16と同じもの) |
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写真21 何かの跡 |
写真22 何かの倉庫 |
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写真23 川近くの構造物 |
写真24 何かの跡 |
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写真25 何かの跡 |