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財団法人 琴の浦 温山荘園池の浄化
財団法人 琴の浦 温山荘園の西池にバイオコロニーを撒布して水質浄化を試みた。
この西池の総面積は2600㎡を超える広さがあり、大小6箇所に別れているが、それぞれの池は水路、或いは直接繋がっている。
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平成20年11月25日視察
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アオコの影響
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池の水質は悪化が進み、平成20年夏にはアオコが大発生し濁りで何も見えなくなったとお聞きしました。
通常、涼しくなればアオコは消え去る筈であるが、温山荘園様からご相談があり、同年11月25日に訪れた時にもアオコの残骸が残っていた。これは当時のアオコの発生がすさまじかった事を物語っている。
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水質浄化前の状態
平成21年3月17日
下記の水質検査データは、財団法人 琴の浦 温山荘園様よりご提出頂いた計量証明書を掲載しています。
平成21年3月17日 件名 財団法人 琴の浦 温山荘園(『バイオコロニー』撒布前)
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計量の対照 単位 ドンツキの池 藤棚の池 中央池 休憩所付近 大芝トイレ付近 PH(水温) - 7.7(19.9) 7.3(20.0) 7.9(19.6) 8.1(19.7) 7.9(19.6) COD mg/ 6.0 7.0 6.1 5.3 6.3
- COD →有機物が多く水質が悪化した水ほどCODは高くなる。海や湖のよごれ度合いを示すめやす。
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平成21年3月17~18日にかけて『バイオコロニー』の撒布を実施した。
バイオコロニー散布の様子
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ヘドロ浄化剤『バイオコロニー』撒布後5ケ月目
平成21年8月29日
『バイオコロニー』撒布後5ケ月、悪化していた池の水質も浄化され悪臭も無く、鯔やイナが泳いでいるのが見えた。
また、簡易水質検査の結果、池の水質が浄化して水質検査データの数値が改善されていた。
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下記の水質検査データは、、柴田科学株式会社の簡易水質検査キットとケニスポケットpH計を用い5箇所の地点で、CODとpHを計測したものです。
※簡易水質検査キットの概要:ポリエチレン容器にそれぞれの試薬を封入し、1パックを用いて検水を吸引し、所定の時間放置後、標準カラーチャートと比較することによりいずれもJIS法による結果ときわめて近い結果を得られる。
平成21年8月29日 水質検査データ
(赤の数字は浄化剤散布後、水質が改善された数値です。)
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計量の対照 単位 ドンツキの池 藤棚の池 中央池 休憩所付近 大芝トイレ付近 PH(水温) - 7.7(27.1) 7.9(28.7) 8.0(28.6) 8.0(28.4) 7.9(27.6) COD mg/ 0 2 2 2 2
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財団法人 琴の浦 温山荘園の池は潮入池(外海から干満を利用して海水を引き入れている。)なので、PHにおいては海のpHの範囲、あるいは以下なので問題ありません。
CODにおいては西池ドンツキ、西池藤棚、西池中央、西池休憩所、西池大芝トイレ付近の5ヶ所とも、家や工場からよごれた水が流されている川のレベルから、雨水と同等(2mg/)で鮭や鮎が住める環境(3mg/
)より綺麗になりました。
特にドンツキの池ではCODが0mg/を記録したのは、特筆ものである。
ドンツキの池浄化の推移
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写真をクリックすると拡大画像が見えます。
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CODの数値とよごれのめやす 1mg/ きれいな渓流 ヤマメ、イワナがすむ 1~2mg/ 雨水 3mg/ 以下
サケ、アユがすめる 2~5mg/ 少しよごされている 5ppm以下 よごれに強いコイやフナがすめる 5~10mg/ おうちや工場からよごれた水が流されている川 10mg/ 以上
トイレやおうち、工場からでるよごれた水