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資料研究会の調査参加者について

 南方熊楠が残した資料は民俗学・文学・比較文化・博物学等の人文科学関係から、粘菌等の隠花植物・顕花植物・昆虫等の自然科学関係にまで及びます。また熊楠はそうした広い学問的な視野から地域に密着した環境保存のための社会運動、いわゆる神社合祀反対運動を起こしており、その内容の検討のためには地域的な研究も必要とされています。こうした事情から、資料研究会の調査においては、地元の研究者を含むそれぞれの専門家が一応の担当分野を決めてアプローチするとともに、相互間の対話を進めることを重視してきました。

 ここで、現在の暫定的な担当区分を挙げておきます。

データベースの作成・管理:
 松居竜五(龍谷大学助教授)、原田健一(東洋大学大学院)
蔵書・中国語関係および抜書類:
 飯倉照平(東京都立大学名誉教授)
蔵書・日本語和綴じ本関係および抜書類:
 小峯和明(立教大学教授)、千本英史(奈良女子大学教授)、趙ウネ(立教大学大学院)
蔵書・日本語洋装本関係:
 川島昭夫(京都大学教授)、横山茂雄(奈良女子大学教授)、志村真幸(京都大学大学院)
蔵書・洋書関係:
 川島昭夫、田村義也(成城大学講師)
蔵書・雑誌及び抜刷類 (和・洋):
 田村義也、小泉博一(京都工芸繊維大学教授)、中西須美(名古屋大学講師)
書簡・原稿・ノート・抜書等の整理・調査と資料保存:
 武内善信(和歌山市立博物館学芸員)、金山正子(元興寺文化財研究所研究員)
新聞切り抜き:
 安田忠典(関西大学講師)
日記・小畔四郎宛書簡等:
 中瀬喜陽(南方熊楠邸保存顕彰会理事)
土宜法竜宛書簡:
 上山春平(京都大学人文科学研究所名誉教授)
南方常楠宛書簡:
 吉川寿洋(国立和歌山工業高等専門学校教授)
粘菌等の隠花植物:
 萩原博光(国立科学博物館植物研究部植物第三研究室長)
顕花植物・昆虫等:
 後藤伸*(田辺市文化財審議会委員)、後藤岳志(和歌山県立南紀高校教諭)、吉沢元重(由良町文化財審議会委員)、土永浩史(和歌山県立南紀高校教諭)、土永知子(和歌山県立田辺高校教諭)
画像資料調査及びディジタルデータ化:
岩崎仁(京都工芸繊維大学助手)、田中伸也(京都工芸繊維大学大学院)

 また、南方熊楠の資料内容は多岐にわたっているために、必要に応じて専門家の参加を得ています。月川和雄**氏(青山学院大学講師)には「ロンドン抜書」について、佐伯順子氏(同志社大学教授)には蔵書・日本語文献について、粟国恭子氏(浦添市立図書館沖縄学研究室)には『球陽』について、西川照子氏(エディシオン・アルシーヴ)には『御伽草子』等について、それぞれ研究協力を得ました。資料保存については、青木睦氏(国文学研究資料館)の指示をいただきました。

 自然科学分野では、貝類について長谷川和範氏(国立科学博物館研究官)、岩石について千葉とき子氏(国立科学博物館研究官)、鉱物について松原聡氏(国立科学博物館研究官)にそれぞれ調査していただきました。

 また、調査のためのさまざまな作業にあたっては、安島真一、稲葉尚美、田中薫、富樫美恵子、橋爪博幸、山岸光宏、吉田真樹の諸氏と、早稲田大学人間科学部蔵持不三也ゼミ有志の参加を得ておこないました。

松居竜五・原田健一「南方熊楠資料調査の中間報告」(『熊楠研究』第1号、1999.2)を改稿: 2000年4月ウェブ掲載、以降2003年3月まで随時追記・訂正

* 後藤伸氏は、2003年1月27日逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
訃報:後藤伸先生 (2003.1.30 掲載)

** 月川和雄氏は、2008年2月28日逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
訃報:月川和雄氏 (2008.3.24 掲載)

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