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後藤伸先生（南方熊楠邸保存顕彰会常任理事）が1月27日午後亡くなりました。73歳でした。
後藤先生は昆虫学者・生態学者であり、生物学教育者であり、照葉樹林の価値を熱く語る思想家であり、何よりも傑出した観察眼と好奇心と情熱とをもって常に野にあるフィールドワーカーでした。
先生は、その長年にわたる観察・研究の蓄積を、当研究会の南方邸及び記念館資料調査に際しても惜しみなく披露されました。朽ち果て、あるいはデータの失われた標本で、先生の眼力によってはじめて元資料や採集意図の推定が可能となったものも一、二にとどまりません。
後藤先生の当研究会の調査へのお力添えに改めて感謝申し上げると共に、謹んで先生のご冥福をお祈りいたします。
2003. 1.30 南方熊楠資料研究会
後藤先生による南方邸植物・昆虫標本調査中間報告 (1997.4)
後藤伸先生を偲ぶ (2003.3)（安田忠典、『熊楠研究』第５号掲載）
第13回南方熊楠特別賞受賞者 故 後藤伸氏（田辺市教育委員会文化振興課） [他サイトへのリンク]
紀伊民報の訃報及び追悼記事 (2003.1.29) [他サイトへのリンク - 掲載終了]
神島（かしま） 南方熊楠が残した森（紀伊民報紙連載、2002. 9）[他サイトへのリンク]