所在:周南市須々万奥(すすまおく)
地形図:須々万本郷/徳山
アクセント:カンノンビラ
形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約340m
訪問:2017年8月
大字須々万奥の北西部、錦(にしき)川左岸の斜面にある。
市史には「錦川沿いの観音平・唐櫃・神主・奥光(おくみつ)・平瀬・鳴・渡瀬・下古津の諸集落は、菅野ダム建設によってほとんどが水没し、観音平・奥光に一二戸を残すのみで、他はすべて住居を移転した」とあり、菅野(すがの)ダムの建設後に多くが離村したことが窺える。
1970年代の航空写真では、道上に3軒、道下に1軒の家屋が見られ、このうち道上の東側にある宅地を竹藪の中で発見。そばには墓地もある(中村家)。道上の他の2軒はひどい荒地の中にあり、確認は困難と思われる。なお集落から300mほど北東、県道から少し上がった所には観音堂があり、現在も管理されている(写真6)。
なお読みは聞き取りおよび「角川」の小字一覧による。
資料『須々万村風土誌』によると、地名の由来は「同地に観音堂一宇ありよつて地名とす」。